性やカラダのモヤモヤを受け止め合う。スマルナが立ち上げた優しいコミュニティ「25時のスマルナ」が持つ他のSNSにはない魅力

マイナビウーマン

性やカラダのモヤモヤを受け止め合う。スマルナが立ち上げた優しいコミュニティ「25時のスマルナ」が持つ他のSNSにはない魅力
性やカラダのモヤモヤを受け止め合う。スマルナが立ち上げた優しいコミュニティ「25時のスマルナ」が持つ他のSNSにはない魅力

取材・文:ミクニシオリ 撮影:大嶋千尋 編集:松岡紘子/マイナビウーマン編集部

年齢を重ねると、ライフステージがそれぞれ変化し、悩みを相談したくてもすぐに発散できないことが増えていきます。恋愛のこと、性のこと、カラダのこと。SNSで吐き出すのもいいけれど、本当は誰かに聞いてほしいし、受け止めてほしいーー。

昨今、そんな様々なモヤモヤを抱える女性のためのオンラインコミュニティが増えてきています。中でも今回注目したのは、オンライン・ピル処方サービス「スマルナ」が運営するコミュニティ「25時のスマルナ」。コミュニティを覗いてみると、生理やピルをはじめ、性や恋愛に関する悩みや相談など、幅広いテーマでユーザー同士の交流が盛んに行われていました。

なぜオンライン・ピル処方サービスを手がける会社がこのようなコミュニティを運営しているのか、そこではどんな交流が行われているのか。25時のスマルナ運営担当で助産師でもある後 未央(うしろ みお)さんに、コミュニティの魅力を聞いてみました。

■「ピルや生理のちょっとした不安」を横のつながりでケア

ーーまずは「25時のスマルナ」がどんなコミュニティなのかを教えてください。

「25時のスマルナ」はスマルナで無料会員登録していれば誰でも閲覧・書き込みができるオンラインコミュニティです。コンテンツにもよるのですが、閲覧だけであれば会員登録していなくても「なんでも相談ルーム」「発散ルーム」などの掲示板などを覗くことができます。

ーー後さんがスマルナで働くまでの経緯を教えてください。

もともと高専を卒業して自動車メーカーに就職したのですが、そこで男性と女性の働き方の違いに驚いたのが、助産師を目指すことになった最初のきっかけでした。技術職で採用されたのですが、その職場には女性がほとんどいなくて、任されるのは簡単な事務作業ばかりでした。

自分のキャリアにも疑問を覚え始めて、男女の違いについて考えるべく、助産師の資格を取りたくて看護の大学に進学しました。卒業後は看護師・助産師として臨床経験を積んだのち、ウィメンズヘルスに興味を持っていたこともあり、フリーで活動する道を選びました。その活動の発信を目に留めてくれたスマルナに声をかけてもらったのが2020年のことでした。

ーースマルナでのキャリアを教えてください。

最初は助産師として、スマルナ内の相談サービスの回答を担当しました。「スマルナ医療相談室」という、ピルの処方に関することや、生理や避妊のことを専門家に質問・相談ができるサービスです。その後、2021年に「25時のスマルナ」の前身となるコミュニティが立ち上がり、運営に携わるようになりました。

ーーオンライン・ピル処方サービスでコミュニティを立ち上げた経緯を教えてください。

日本女性のピルの服用率はここ最近一気に上昇していますが、それでも「ピルって太るの?」「どのピルを飲めばいいの?」など、素朴な疑問を持つ方の数は多いです。

スマルナ内の相談室では医療従事者が回答するのですが、当時の相談内容の多くはピルや生理に関するちょっとした不安や疑問がほとんどだったんです。医療従事者の回答だけでは心理的なケアやサポートはしづらいので、同じくピルを検討している人や、すでに服用している人との横の繋がりがあれば安心してもらいやすいのではないかと考え、コミュニティを運用することになりました。

■「身近な人には相談できないこと」「本当は気になる性のこと」を求めてユーザーが交流

ーー「25時のスマルナ」のメインコンテンツに発散・相談ルームなどの掲示板がありますが、どんな投稿が多いですか?

ピルのことに限らず、生理や恋愛、性のことなど、テーマに幅があることが特徴かなと思います。現在掲示板で投稿数やコメント数が多いのは、避妊に失敗してしまったという相談やセックスレスの改善方法などパートナーとのコミュニケーションに関する相談、不正出血などの相談ですね。病院に行くか悩んでいるという段階の方や、そこまでではないもののモヤモヤを抱えている状態の方が投稿を行い、同じ状況になったことがある方や共感した方が、いいねやコメントをしてくれています。

ーーどの内容もモヤモヤしやすいだけでなく、相談相手も悩みそうですね。

そうですよね。スマルナユーザーは20〜30代の女性がボリュームゾーンとなっているのですが、優しくて真面目な方が多くて、掲示板でも真摯なコメントに多くのいいねが集まっています。お悩みの内容的に、ユーザーさん自身が自分の意見や状況を客観的に認識する場になっているようにも感じます。

身の回りの友人に相談するよりも距離があるし、上から目線感がないのもいいのかもしれません。女性の性や恋愛に関する悩みって、解決したい場合ばかりでなく「安心したいだけ」の時があるじゃないですか。医療従事者の事実に基づいた回答より、同じ悩みを抱えたことがある先輩からの「分かる」の一言の方が嬉しい時もありますよね。

ーー他にコミュニティの中で盛り上がっているコンテンツはありますか?

最近「ご自愛ルーム」という写真投稿が可能なコンテンツを運用し始めたのですが、こちらも盛り上がっています。相談系のルームよりもゆるい投稿が多いのですが、SNSのストーリーのような気軽さがいいみたいですね。

あとは、スマルナが独自の調査を行って集計している「性アベレージ」というアンケートの結果が閲覧できるコンテンツも人気です。日常的な内容から、ディープな性癖系のテーマまで幅広く扱っているのですが、人気なのはディープなテーマですね。自分の意見が多数派かどうかも気になるでしょうし、リアルではなかなか聞かない性の話そのものに興味がある人も多いことを実感しています。

ーー後さんが特に興味深いと感じたアンケート結果についても教えてください。

たとえば「おりものシート使ってる?」というアンケート調査で“使っている”が多数派だったことには驚きましたね。みんな当たり前に使っているものなんだ、と。あとは「失恋からの立ち直り方は?」という調査で、一番多かったのが“すぐに次の出会いを探す”だったのも面白かったです。女子ってやっぱり強いなあ、と思いましたね。

それに、性感染症系のテーマのインプレッションが高かったのも印象的でしたね。エンタメっぽいものだけでなく、しっかり自分の健康に対して意識している方が集まってくださっているんだなと、嬉しく思いました。

■安心できるコミュニティづくりで、リアル以上に優しい世界へ

ーー「25時のスマルナ」は2024年の3月にローンチしたばかり。なぜここまで盛り上がったと思いますか?

相談ルームや発散ルームを見ていると、今の若い女性たちってものすごく冷静に自分を分析しているんだなと思います。自分の状況や、今いる場所が安全なのかどうか知るために、客観的な意見を求めているし、他の人の相談を目にすることも、自己分析のきっかけになるんだと思います。

「25時のスマルナ」は完全にクローズドなコミュニティではないので、性について発信するにあたってブランディングにはかなりこだわりました。安心感を持ってもらえるように明るいポップな印象のイラストを採用するなどの工夫をしました。ユーザーの方に安心感を持っていただけたことで、投稿内容がよりリアルなものになり、ユーザー交流が盛り上がっている一因になっていると思います。

それ以外にも、交流を活発に行っていただくためにポイント制度を導入しています。投稿やコメントを行うとポイントが溜まっていき、オリジナルノベルティをゲットできます。

ですが運営側のサポート以上に、自発的にコミュニティを楽しんでくれるユーザーさんが自然と集まってきてくれたことが大きかったと思います。

ーー改めて「25時のスマルナ」ならではのコミュニティの魅力を教えてください。

SNSなど他のサービスと大きく違うのは、ユーザーさんユーザーさん同士が思いやりを持って親身に交流し、自然とつながりが深まっていく点だと思います。真剣な相談に対して、不安や不快に感じるようなコメントがつくことがなく、同年代のユーザーさんが寄りそってくれること。日記のように吐き出して終わりではなく、受け止めてくれる方がいることが最大の魅力だと思っています。

今後はコアユーザーさんとの連携を強めて、さらにユーザー目線のコミュニティとして成長させていきたいと思っています。親和性の高いインフルエンサーさんとのコラボも積極的に行っていく予定なので、モヤモヤを抱えている時にはぜひ、コミュニティを覗いてみてほしいです。

25時のスマルナ

URL:https://community.smaluna.com/

「性やカラダのモヤモヤを受け止め合う。スマルナが立ち上げた優しいコミュニティ「25時のスマルナ」が持つ他のSNSにはない魅力」のページです。デイリーニュースオンラインは、女子などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る