「財閥」のルーツは戦後時代の”御用商人”にあった!彼らはどのように財をなしていったのか? (2/3ページ)
特に、江戸幕府成立後に公儀呉服師に任じられることになる呉服商は、単に呉服を扱うだけではありませんでいた。
彼らは兵粮や武具などの軍需物資の確保と輸送・対外交渉など幅広い分野で活躍し、時には家康・秀忠などの当主に近侍して戦場に立つ場合もあったとか。
これが、さらに時代が下ると政商(せいしょう)と呼ばれるようになります。
政商は、広義には政府つまり政治家や官僚とのコネ・癒着により、優位に事業を進めた事業家、あるいは企業グループのことを指します。
戦前日本の財閥はその代表例でといえるでしょう。
商人から豪商へ
戦国時代に話を戻すと、こうした御用商人の中から、戦国時代末期にいわゆる豪商が現れるようになります。
彼らが巨万の富を蓄える手段としたのは海運業でした。
たとえば、博多の豪商の島井宗室は、大友宗麟の御用商人として力をつけた後で海運業に乗り出します。やがて、九州一円の海運業や対外貿易にも手を広げて莫大な富を蓄えていきました。