「大荷物を抱え、駅の階段前で立ち止まる私。それを見た2人の〝イマドキの若い子〟が、後ろから...」
Xユーザーのゆっきーさんは15年程前のその日、駅の階段の前で大荷物を持って立ち尽くしていた。
愛犬を入れたカート、ペット用品などの荷物、自分のバッグ。
エレベーターを使いたいのに、その乗換駅では見つけることができなくて......。
<ゆっきーさんからのおたより>
「今時の若い子は......」なんて言う人もいますが、そんな〝今時〟の男の子に助けられました。
かれこれもう15年くらい前のことです。
大学生らしき青年たちが...離婚後、下の子を就職を機に母子それぞれが独り立ちし、私は職場に通いやすい地域に引っ越し。
当時は犬を飼っていたのですが、車がないし、小型犬とはいえ5キロ近くあるため、カートを購入して電車で移動することに。
しかし、その途中の乗換駅でエレベーターが見つからず......。
ペット用品の荷物に、バッグとカート。それらを抱えて階段をどうしようかと悩んでいたら、周りの乗客たちは迷惑そうに避けていきます。
しかしその時、後ろから声をかけられました。
「ぼくたちが上げましょうか?」荷物をホームに下ろした後、2人が...
振り向くと、大学生らしい2人の男の子。2人はカートと荷物を抱え、あっという間に階段の上へ。
そこで私が追いつくまで待って、またホームへ荷物を下ろしてくれました。
「ありがとう」と声を掛けると、2人はぺこりと頭を下げて急ぎ足で隣のホームへ向かっていきます。反対側の電車に乗るのに、わざわざ運んでくれたのでした。
「今時の若い子たちは......」なんて考えを払拭するほど、2人の行動で嬉しい気持ちになりました。
今思い出しても「世の中まだまだ捨てたもんじゃないな」と感謝の気持ちがよみがえり、あの2人はきっとステキな社会人になっているだろう、と思います。
私も彼らのように困っている人に勇気を出して声を掛けられる大人でいようと思えた出来事でした。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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