これは「オーバーツーリズム」かも... 青森・蓬田村で激写された〝団体客〟に3.4万人驚がく
![これは「オーバーツーリズム」かも... 青森・蓬田村で激写された〝団体客〟に3.4万人驚がく](https://image.dailynewsonline.jp/media/1/a/1a11998290a978c69b66c15230f2bfd13ebdd11d_w=666_h=329_t=r_hs=d8a50d525b52dfe78920187e43e518b8.jpeg)
津軽半島の東南部、青森県蓬田(よもぎた)村で撮影された光景が、X上で大きな注目を浴びている。
2025年1月20日、Xユーザーの「みき」(@atsumareaoimori)さんが投稿した、わずか3秒の動画に捉えられているのは――。
撮影者はある店の中から、ドアの外を見ている。そこにいるのは、白鳥の群。20羽近くはいるだろうか。
みきさんのポストには、3万4000件を超える「いいね」(1月23日時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「かわいい!」「ミルクパンあげなきゃ......」「こんな間近にオオハクチョゥ」「行列の出来る店か」「みんなWi-Fi目当てだね(笑)」「オーバーツーリズム」「助けていただいた白鳥です!」
まさかの〝団体客〟の姿に、X上は騒然。
現場はいったいどこ? 当時、どんな様子だったのだろう? Jタウンネット記者は投稿者・みきさんに詳しい話を聞いた。
裏のドアに何かいる! 白鳥だ!!投稿者・みきさんは、むつ市生まれ・八戸市育ち。国内線・国際線客室乗務員を務め、青森・東京の二拠点生活を経て、現在は「青森ヒバサウナカーUNITED AOMORI」(@unitedaomori37)の代表として、青森産ヒバで内装を施したヒバサウナカーによる青森ツアーを企画・運営している。
話題の動画は、地元の特産品などを扱う店「よもぎた物産館 マルシェよもぎた」から、隣接する玉松海水浴場の方を撮影したものだという。
陸奥湾に面した玉松海水浴場は、遠浅で透明度の高い、美しい海水浴場だ。
シャワー・トイレも完備で、青森県民の中でも穴場らしい。夏場には、「みき」さんが経営するサウナカーも駐車する。
また、蓬田村はトマトが有名で、マルシェよもぎたでは夏には旬のトマトがお手頃価格で購入できるし、そんなトマトを使った感動するほどおいしいケチャップは、通年で買えるそう。イートインでは「トマトソースを使ったオムライスや、ナポリタンを召し上がっていただきたい」と、みきさん。
その日もみきさんは、ランチ目当てで来店していたという。
「建物に入るまでは、白鳥がいるとは思ってませんでした。表のドアから入ってすぐ、裏のドアに何かいる! 白鳥だ!! と驚きました。その時の動画です」(みきさん)
![「みき 青森ヒバサウナカー」(@atsumareaoimori)さんの投稿より](https://image.dailynewsonline.jp/media/b/b/bb2f1c3fd6744b5a3758c55e8ddf1d06e6d42115_w=666_hs=ce573d1d74861dec17fc448909239aeb.jpeg)
白鳥たちとの遭遇を振り返り、みきさんはこう語る。
「陸上にいる白鳥を間近で見たことがなかったので、こんなに大きいのか...!と驚きました」(「みき 青森ヒバサウナカー」さん)
「マルシェよもぎた」を管理するのは、蓬田村産業振興課。
Jタウンネット記者が同課の担当者に尋ねてみたところ、「マルシェよもぎた」が開店したのは1999(平成11)年。
白鳥の飛来はそれ以前見られていたのではないか、と語る。
「冬、白鳥が来るのは、この辺りではとくに珍しくないのですが、なぜ今、話題になっているか? ちょっと分かりません」
と、首をかしげていた。 村民にとっては、あまりにも当然の光景らしい。
蓬田村の名産品はトマトなので、夏場、トマトを目当てに来ていただきたい、とのことだが......冬場のランチにオムライスやナポリタンを食べながら白鳥を眺める、というのも、魅力的なプランだと思う。
なお、青森県は公式サイト上のページ「ハクチョウ等への餌付け自粛について」などで、野鳥へのエサやりは自粛するよう呼び掛けている。
ハクチョウに出会えた時も、離れたところからそっと見守るにとどめよう。