奈良の商店街にぶら下がる〝珍妙すぎる提灯〟にネット困惑 3つ並んで「d」「払」「い」...その意図は?
![奈良の商店街にぶら下がる〝珍妙すぎる提灯〟にネット困惑 3つ並んで「d」「払」「い」...その意図は?](https://image.dailynewsonline.jp/media/e/1/e10a817ab21fe85191d8da54c71276c6c5883be0_w=666_h=329_t=r_hs=5578d57986b26852a0d1b28cc73cb572.jpeg)
奈良県内のとある商店街に〝奇妙な提灯〟が掲げられている――。
そんな目撃情報が投稿され、X上がざわついた。
2025年2月6日、奈良県のご当地ネタなどを紹介しているアカウント「卑屈な奈良県民bot」(@nntnarabot)がX上に投稿したのは、アーケードの下に並ぶ3つの赤い提灯の写真だ。
形はよく見る一般的なもので、どれも特に変わったところはないのだが......気になるのは、それに書かれた文字だ。
d払い
......「d払い」!? なぜ!?
ただただ特定の決済サービスの名称をアピールしてくる提灯たち。使えばお得なのかどうかも、よくわからない。
Jタウンネット記者は7日、奈良県民bot運営者の1人である「あおにまる」さんに提灯発見までの経緯を聞いた。
商店街事務局「どんだけシンプルやねん、と思いました」あおにまるさんが「d払い提灯」を発見したのは6日の午前9時半ごろ。近鉄奈良駅近くの商店街「もちいどのセンター街」に掲げられていたという。
「唐突に『d払い』とイカつい字体で書かれたちょうちんが目に入って、思わず笑ってしまいました」(あおにまる)
![もちいどのセンター街入り口(写真はPhotoAC)](https://image.dailynewsonline.jp/media/1/f/1f03bed03e9c234510001da697de31b6ec8db670_w=666_hs=50e6c5e239d069e6b5142073cdcfa2ae.jpeg)
一体、なぜ「d払い」と書かれた提灯を飾っているのか。記者は10日、奈良もちいどのセンター街協同組合事務局の局員にも話を聞いた。
同局員によると、もちいどのセンター街では2月1日~28日の期間、NTTドコモ奈良支店とのコラボ企画を開催中。それに伴い、ドコモ側から「提灯をつくりたい」という声を受けたため、商店街の北側入り口に6日から「d払い」の提灯を掲げているのだという。
「NTTドコモ奈良支店さんが、地域活性化とd払い推進を目指して、d払いを利用すると最大で利用額の999%が当たるキャンペーンをしているので、そのPRです」(同局員)
もちいどのセンター街公式サイトによれば、期間中に対象の商店街店舗でd払いを利用すれば、ポイント還元の抽選権をゲットできる。
抽選の結果、4等なら利用額の1パーセント、3等なら10パーセント、2等なら100パーセント、そして1等なら999パーセントのポイントが還元されるという仕組みだ。
しかし、何故それを提灯で......? 実は、商店街側もこのアピール方法には首を傾げたらしい。
「『提灯つくりたい』と言われた時は正直びっくりしました。実際の出来上がりを目の当たりにすると、キャンペーンの文字もなく『d』『払』『い』...どんだけシンプルやねん、と思いました」(同局員)
......というか、首を傾げ続けているらしい。
商店街側も困惑せざるを得ない「d払い提灯」に、Xユーザーたちはもちろん大混乱。
「厄払いの一種かな...?」「deer(鹿)払い」「奈良にハイテクは無いとの噂なので多分これは『daibutsu払い』の略」「文字通りd払いなのか、dを排除しようとする競合他社の仕業なのかが問題だな」
といった声が寄せられるなど、物議をかもしている。
こうした反響に対し、同局員は「何の説明もなくイキナリなのでそりゃそうだよなと思う」と納得しつつ、
「試合前の減量したボクサー並みにコピーを削ぎ落としたドコモさんのセンスには脱帽です。ただ、商店街内の各店舗ではd払い以外の決済も可能なので安心してほしい、ということもお伝えしたいです」
と述べた。