奈良の商店街にぶら下がる〝珍妙すぎる提灯〟にネット困惑 3つ並んで「d」「払」「い」...その意図は?

Jタウンネット

奈良の商店街にぶら下がる〝珍妙すぎる提灯〟にネット困惑 3つ並んで「d」「払」「い」...その意図は?
奈良の商店街にぶら下がる〝珍妙すぎる提灯〟にネット困惑 3つ並んで「d」「払」「い」...その意図は?

奈良県内のとある商店街に〝奇妙な提灯〟が掲げられている――。

そんな目撃情報が投稿され、X上がざわついた。

2025年2月6日、奈良県のご当地ネタなどを紹介しているアカウント「卑屈な奈良県民bot」(@nntnarabot)がX上に投稿したのは、アーケードの下に並ぶ3つの赤い提灯の写真だ。

形はよく見る一般的なもので、どれも特に変わったところはないのだが......気になるのは、それに書かれた文字だ。

d払い

......「d払い」!? なぜ!?

ただただ特定の決済サービスの名称をアピールしてくる提灯たち。使えばお得なのかどうかも、よくわからない。

Jタウンネット記者は7日、奈良県民bot運営者の1人である「あおにまる」さんに提灯発見までの経緯を聞いた。

商店街事務局「どんだけシンプルやねん、と思いました」

あおにまるさんが「d払い提灯」を発見したのは6日の午前9時半ごろ。近鉄奈良駅近くの商店街「もちいどのセンター街」に掲げられていたという。

「唐突に『d払い』とイカつい字体で書かれたちょうちんが目に入って、思わず笑ってしまいました」(あおにまる)
もちいどのセンター街入り口(写真はPhotoAC)

一体、なぜ「d払い」と書かれた提灯を飾っているのか。記者は10日、奈良もちいどのセンター街協同組合事務局の局員にも話を聞いた。

同局員によると、もちいどのセンター街では2月1日~28日の期間、NTTドコモ奈良支店とのコラボ企画を開催中。それに伴い、ドコモ側から「提灯をつくりたい」という声を受けたため、商店街の北側入り口に6日から「d払い」の提灯を掲げているのだという。

「NTTドコモ奈良支店さんが、地域活性化とd払い推進を目指して、d払いを利用すると最大で利用額の999%が当たるキャンペーンをしているので、そのPRです」(同局員)

もちいどのセンター街公式サイトによれば、期間中に対象の商店街店舗でd払いを利用すれば、ポイント還元の抽選権をゲットできる。

抽選の結果、4等なら利用額の1パーセント、3等なら10パーセント、2等なら100パーセント、そして1等なら999パーセントのポイントが還元されるという仕組みだ。

しかし、何故それを提灯で......? 実は、商店街側もこのアピール方法には首を傾げたらしい。

「『提灯つくりたい』と言われた時は正直びっくりしました。実際の出来上がりを目の当たりにすると、キャンペーンの文字もなく『d』『払』『い』...どんだけシンプルやねん、と思いました」(同局員)

......というか、首を傾げ続けているらしい。

商店街側も困惑せざるを得ない「d払い提灯」に、Xユーザーたちはもちろん大混乱。

「厄払いの一種かな...?」「deer(鹿)払い」「奈良にハイテクは無いとの噂なので多分これは『daibutsu払い』の略」「文字通りd払いなのか、dを排除しようとする競合他社の仕業なのかが問題だな」

といった声が寄せられるなど、物議をかもしている。

こうした反響に対し、同局員は「何の説明もなくイキナリなのでそりゃそうだよなと思う」と納得しつつ、

「試合前の減量したボクサー並みにコピーを削ぎ落としたドコモさんのセンスには脱帽です。ただ、商店街内の各店舗ではd払い以外の決済も可能なので安心してほしい、ということもお伝えしたいです」

と述べた。

「奈良の商店街にぶら下がる〝珍妙すぎる提灯〟にネット困惑 3つ並んで「d」「払」「い」...その意図は?」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る