ファンのえげつないアンチ化と、災い転じて恋となったキス!【御曹司に恋はムズすぎる#6】
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※このコラムは『御曹司に恋はムズすぎる』6話までのネタバレを含んでいます。
■突然の同棲にテンアゲの昴
放火犯により寮が火災に遭い、住む場所を失った昴(永瀬廉)とまどか(山下美月)は、一時的に昴の実家である豪邸へ身を寄せることに。「このでかい寮に2人しか住んでなかったんかい!」という、あまりにも贅沢な敷地の使い方に、服天の財力を大いに感じつつ、会長も含め、男女が一つ屋根の下で暮らし始めます。
うきうきする昴は「これ一緒に着ない?」とツルツルサテン素材で出来た真っ赤なハート柄のクソダサペアパジャマを買ってくる始末。パジャマのダサさはさておき、このシチュエーションに尻尾を振って喜ぶ姿がワンコのようで本当にかわいいのですが、もちろんまどかはお断り。
■まどかが子ども服部門に配属になった理由
入社時の面接で熱い思いを社長に直々に伝えていたまどか。「会長! どうして子ども服部門を廃止してしまったんですか? 私が御社で第一に成し遂げたいことは子ども服の再興です。服天の暖かい服のおかげで今の私があるように、子ども服は未来に繋がると信じています!」と直訴にも近いような、自身の気持ちを伝えたまどかの情熱に会長は胸を打たれ、子ども服部門の復活と共に、まどかが配属されることになったのでした。
加えて「そんな君なら昴とも正面から向き合ってくれると思った。子ども服も任せられると思った」と仕事だけならず、孫の教育まで載せてくる社長。
同族企業ゆえ、跡取りである孫の教育まで任せる、この公私混同っぷり。労働環境として色んな疑問が浮かぶものの、まどかは悪い気がしていなそうなので全てよし!
■エリート庶民に仕上がってきた昴の苦労が豪邸によりかき消される
祖父である会長から直々に、昴の教育係としてまどかが任命されたことから、隣の部屋に住んでいたことを知った昴。ポジティブな昴はそれを、「俺とお前が隣に暮らすのも、愛し合うのも必然だったってことだ!」と解釈。
一方でまどかは、昴の実家の豪邸を目の当たりにし、改めて冷静になってしまった様子。「どうして私なんですか? あんな豪邸で暮らしているあなたとは住む世界が違う。からかわれているとしか思えない」と、せっかくの庶民生活で少しずつ近づいていた距離も離れてしまいます。
おまけにいつもはまどかが手作りしていたお昼のお弁当も、豪邸住まいの間は天堂家お抱えのシェフが作ってくれるという高待遇。それもお重のような超豪華弁当で、天堂家のこの振り切りっぷりにも笑えます。一般人ならもう寮はそのまま取り壊していただいて、ここに一生住んでいたいというお気持ちになってしまいそうです。
■ファンのアンチ化と、飛び交うえげつないコネ入社ディス
自身の誕生日に、職場でたくさんの女子社員を侍らせる昴。まどかを一途に追っかけ、あしらわれる様子ばかり見ていたので忘れかけていましたが、そういえば昴は稀代のイケメンであり、自分からアプローチをしたことがないほどのモテ男でした。
ブランド品のプレゼントを山ほど貢がれ、ファンクラブまで発足しており、生誕祭まで開催されるレベルの持て囃されっぷり。もはやドラマ内でもしっかりとアイドル。
まどかも自炊を頑張っていた昴のために、プレゼントに食器を購入していたものの、他の女子たちの凄さに気後れしてしまい、渡せずじまい。
しかし、渡すだけ渡そうと一念発起し、生誕祭に足を運びます。
するとそこで昴ががファンの女子達に向け、とんでもないスピーチをしていました。「今日いただいたプレゼントはここでお返ししようと思います。僕には思っている人がいます。その人からのプレゼント以外は受け取ることができません。申し訳ありません」
推しの熱愛とあればファン達は黙っていません。
「コネ入社のくせにちゃっかり恋愛してたんだけど」「ありえなくない?」と、ファンが一気にアンチ化!
あんなにも昴にご執心だった女子達が一気に手のひらを返す様子が、アイドル熱愛発覚時の炎上を見ているよう。というかコネ入社には恋愛をする人権もないのか。コネ入社でも恋愛していいだろ! あまりの辛辣さと、このディスを考えた脚本家の方のセンスにもグッときます。エグい!
■焦らされた視聴者、やっとキスシーン見れて胸熱!
想い人以外からのプレゼントは受け取らない、という強いメッセージを目の当たりにしたまどかは、昴のためにプレゼントの食器を使って料理を作ろうと計画。
しかしその帰り道に、何者かによってナイフで襲われてしまいます。そこに騎士のように颯爽と現れ、まどかを救う昴。間一髪でまどかの怪我は免れたものの、昴は流血し、ひどく負傷してしまいます。
まどかのプレゼントのお皿は割れ、食材もぐちゃぐちゃ。まどかの料理を食べ損ねたことを残念がる昴は「じゃあ他のプレゼントちょうだい。キス。ははっ冗談だよ」といつものように軽口を叩くのですが、今まで身をもって昴がまどかに見せてくれた行動や気持ちが走馬灯のように巡ったまどかは、昴にキス……!
今までに何度もキス未遂が繰り返された二人でしたが、6話にしてやっと結ばれて視聴者胸熱!
しかし、向井(小関裕太)が母の写真を見ながら「そろそろ始めるよ。母さん」という復讐を思わせる謎の描写や、捕まった放火犯である、服天のまどかの元同期の犯行動機など不穏な点がいくつも残ります。
恋の始まりと、いくつかの懸念点と。この恋と昴や服天の未来はどうなっていくのか。また次回。
(やまとなでし子)