今では復興のシンボルに!約2300年の歴史を持つ「阿蘇神社」の歴史と祭事
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みなさんは、「阿蘇神社(あそじんじゃ)」を知っていますか?「阿蘇神社」は全国に約450~500社あるため、みなさんの身近な場所にもあるかもしれません。
そんな多くある阿蘇神社の総本山が、今回の記事でご紹介する熊本県・阿蘇市にある「阿蘇神社」です。
長い歴史を持ち、紆余曲折を歩んできたそんな阿蘇神社について詳しくなりましょう!
阿蘇神社のはじまり阿蘇神社は、約2300年の歴史を持つと考えられています。神社の社記によると、孝霊天皇(第7代)9年(紀元前282年)6月に、健磐龍命(たけいわたつのみこと)の子どもで、のちに初代阿蘇国造となる速瓶玉命(十一宮)が、両親を祀ったことがはじまりだと伝えられています。健磐龍命を含めた12神が祀られています。
広大な社領を持つも、あの人物によって没収……阿蘇神社は、古くから肥後国一の宮として人々から崇敬されてきました。
宮司を代々つとめる阿蘇氏は日本有数の旧家であり、中世の時代には肥後国を代表する豪族でした。広大な社領を持っていましたが、豊臣秀吉が九州を平定したときに、社領を没収されてしまいました。
加藤清正や細川氏による社領の寄進、社殿の造修社領が没収されたあとは、改めて1587年(天正15年)に300町の社地が寄進されました。また、加藤清正や細川氏によって社領の寄進、社殿の造修が行われました。
阿蘇神社のうち、楼門・還御門(かんぎょもん)・神幸門(みゆきもん)・一の神殿・二の神殿・三の神殿の6棟は江戸時代の1835 年(天保6年)から1850 年(嘉永3年)にかけて、熊本藩の寄進によって再建されたのですが、これらは国の重要文化財に指定されています。
熊本地震で被害を受ける2016年に発生した熊本地震によって、神社の建物は大きな被害を受けました。神社の象徴
・楼門は「日本三大楼門」と呼ばれるほどのものでしたが、こちらも倒壊してしまいました。楼門を含め、令和5年12月に復旧工事はすべて完了しています。
阿蘇神社の見どころは、年間を通して行われる祭事です。農耕の開始期に行われる「田作祭(火振り神事)」、田植期の「おんだ祭」、収穫期の「田実祭」といった、古くから伝わる農作にかかわる祭事が行われています。
いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
阿蘇神社 (総本社) 住所:熊本県阿蘇市一の宮町宮地3083-1 アクセス:JR豊肥本線 宮地駅から徒歩15分、熊本インターから車で約1時間 公式ホームページ日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan