小池都知事も参加。リーダー職に挑戦したい女性職員を応援するランチ座談会を開催
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「管理職を目指したい」。そんな志はあるものの……毎日の仕事で精いっぱい、勉強する時間がない、まだ自信が持てないなど、あと一歩を踏み出せずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
人口減少への対策や多様性ある社会づくりの一環として、東京都では女性の活躍の場をより広げるためのさまざまな事業を行っています。「まずは都庁からその輪を広げていきたい」そんな想いから昨年より「リーダー職を目指す女性職員の応援」をテーマに、職員座談会を実施。その様子をランチタイムに配信することで職員たちが食事をしながら視聴できるという取り組みを行っています。
今回は、小池都知事も参加した3回目の座談会を取材。都庁で管理職として働く座談会の参加者たちは、どのような想いでキャリアアップを目指したのでしょうか。
■テーマは「管理職になるにはどうしたらいい?」
今回の議題は「管理職になるにはどうしたらいい?」。年齢や性別、業務、所属部署もそれぞれ異なる座談会メンバーたちの答えは、実にさまざまでした。
まず「どうやって勉強の時間をつくった?」という質問には、とにかくスキマ時間を活用したという方もいれば、ようやく子育てが落ち着いたので勉強の時間をつくることができたという方も。
「管理職に求められる資質は?」の答えもバリエーション豊かで、判断を求められるシーンが増えることから「判断力」と答える方や、普段から適度に雑談をすることで意見を言いやすい雰囲気づくりをしたいと「コミュニケーション力」を挙げる方など、どの答えもその方ならではのワークスタイルが反映されていました。
事前に都庁で働く職員の方々から寄せられた質問や悩みに回答するコーナーもあり、なかでも「管理職になって苦労したことは?」という質問が印象的でした。さまざまな回答がありましたが、特に育児と仕事の両立などワークライフバランスに苦労したという声が多く、仕事に充てられる時間が限られているからこそタイパを意識した働き方の重要性が感じられました。
■人生一度きりだから、好きなことを追求してほしい
座談会の終盤には、小池都知事も参加。さまざまな質問に回答しながら、座談会メンバーと意見交換を行いました。
都知事は「女性だから苦労したのでは? とよく聞かれますが、『女性だから』という理由で苦労したと思ったことはありません」と話したうえで、リーダー職を目指す職員たちに向けて「ぜひ好きなことを追求してほしい。働いているともちろん嫌なこともありますが、好きなことを追い求めていれば嫌なことも気にならなくなります。人生は一度きりなので、あとで後悔するくらいなら好きなことに挑戦してほしい」と想いを語りました。
もともと女性職員の発案から実現されたこの座談会は、回を重ねるごとに視聴者が増え、3回目となる今回は300人以上もの職員の視聴申し込みがあったそう。座談会メンバーたちの多種多様な意見、そして小池都知事のエールで、キャリアアップへの第一歩を踏み出そうと勇気づけられた職員も多かったのではないでしょうか。
(マイナビウーマン編集部)