【バッグの中身】自分らしさを見つけたひとり起業家のお仕事バッグ (4/4ページ)
ひとりで活動しているので、タスクを取りこぼさないためにも予定やタスクもチェックリスト化して仕事しています。大小問わず書く手間を省かないことで、自分の中で一つひとつの行動を大切にすることができ、結果的にミスを避けられていると感じます」
書くという行為一つひとつに、自分にとっての意義を考えながら仕事しているという山口さん。
「作ったジャムにラベルを貼るように、買ったノートにも名前や目的を考える。ノートに魂を吹き込むのは自分ですし、その想いはきっと文字にも表されます。ただ、何をどうやって文字にしてもいいか分からないという人のために、ひとり会議用のフォーマットシートを作って売っています」
山口さんが運営している小さな文房具店・Self0では「おひとりさま会議用紙」という商品を販売。仕事のことからプライベートのことまで、自己分析ができるシートを数種類取り扱っている他、2025年には『ひとり会議ワークブック』という本も出版。発売日から2週間で1.5万部を突破し、すでに話題を集めているそう。
ワークブックは将来に悩んだ時、人生の目的に迷った時はもちろん、日々の自分の調子を知るためにも利用できるのだそう。
「『ひとり会議ワークブック』は、私が実際に自分自身に問いかけてきた質問や、書き出してきたことがベースになっています。自分の心の声を聞いて、その時の自分や指標を把握するのに役立つと思います。
私だけでなく誰しもが、生きていく中で上手くいかないことがあったり、傷つく瞬間もあると思います。だけど自分らしい生き方を見つけて実践するには、自分と向き合うことが不可欠だと思っています」
山口さんが不登校やうつなど、人生の波を乗り越えてこられたのは、紙とペンを使って、自分と向き合う時間を惜しんでこなかったから。
「完璧な人間ではない私も、ひとり会議と出会って少しずつ、自分に足りない部分を埋めながら働くことができるようになりました。自分を知る方法は、自分にしか見つけられないと思います。ワークブックやおひとりさま会議用紙が、皆さんの自分探しの手助けになりますように」
自分自身に向いている仕事や暮らし方、好きなものの見つけ方。ノートとの対話でそれらを見つけてきた山口さんのしごとバッグは、彼女の心や肯定感を包み込むかのように、頼り甲斐のあるバッグでした。