ただ美しく、切ない。映画『ゆきてかへらぬ』が教えてくれた、“純愛” (3/3ページ)

マイナビウーマン

声を上げて怒り泣く泰子、依存じみた愛を、時に力を持って表現してしまう中也。親友の最愛の人を奪っても、親友を手放しはしなかった小林。足りないところだらけの人格でも、自分らしい選択を繰り返していく。

愛とは本来、こういうものだったのではないだろうか。無理に気持ちを押さえたりすることなく、好きな人に愛情をぶつけられる。不完全なそれは「無償の愛」とは程遠いのかもしれないが、そのがむしゃらさや、作中で過ぎていく時間の中で、少しづつ人間性が養われていく泰子の姿に、共感してしまう女性もいるだろう。

決してライトとは言えない作品ではあるが、その世界観には引き込まれるはずだ。愛に正解はない。だからこそ、愛の多様性を感じてみたい時、この映画に触れてみてほしい。

(ミクニシオリ)

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