山王祭、大津祭、船幸祭。滋賀県・大津の「湖国三大祭」について知ろう!

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山王祭、大津祭、船幸祭。滋賀県・大津の「湖国三大祭」について知ろう!

日本全国には、さまざまな「お祭り」がありますよね。古くからの伝統を今でも同じように受け継いで続けているお祭り、時代の変化とともに内容も変えながら続けているお祭り、近年になってはじまった新しいお祭りなど、その形態はいろいろです。

今回は、そんな日本のお祭りの中から、滋賀県・大津の「湖国三大祭」についてご紹介していきたいと思います。3つのお祭りを紹介しますが、それぞれに魅力と特徴があるので、ひとつひとつチェックしていきましょう。

「湖国三大祭」とは?

「湖国三大祭」は、滋賀県・大津で行われている3つのお祭りの総称です。その3つとは、「山王祭(さんのうさい)」、「大津祭(おおつまつり)」、「船幸祭(せんこうさい)」です。

なんと1200年の歴史を持つ!山王祭とは

山王祭は、この3つのお祭りのなかで最も古い歴史を持っています。1200年以上の歴史があると言われています。毎年3月の第1日曜日から4月15日までの約1か月半にわたり、日吉大社で開催されています。

日吉大社 山王祭 神輿

この日吉大社も、2000年以上の歴史があると言われています。日吉・日枝・山王神社の総本宮として有名です。山王祭は、奈良時代の延歴10年(791年)に桓武天皇が日吉社に2基の神輿を寄進されたことを契機としてはじまったと伝えられています。

天下泰平と五穀豊穣を願うお祭りで、祭礼は牛尾山山王七社の7基ある神輿が担ぎ下ろされます。東本宮・大山咋神(おおやまくいのかみ)と妃神・鴨玉依姫神(かもたまよりひめのかみ)の結婚式を表現した「午の神事」、甲冑を着た子どもたちが登場する華やかな「花渡り式」、7神輿が琵琶湖上へと進む「神輿渡御」「粟津の御供」があります。

そして最後には、4基の御神輿を激しく揺する、御子神出産の儀式である「宵宮(よみや)落とし神事」が行われ、クライマックスを迎えます。

日吉大社ホームページ

文化財としての価値も大!大津祭

大津祭は、13基ある曳山が魅力のお祭りです。10月第2日曜とその前の土曜日に天孫神社(曳山は天孫神社~寺町通り)で行われます。

天孫神社(Wikipediaより)

大津の商人の塩屋治兵衛が狸の面を付けて踊ったことをきっかけにはじまったお祭りだと言われています。江戸時代の寛永年間には、曳山が制作されていたようです。からくり人形が人々を楽しませますが、能などに見られる故事を題材にしていることから、「動く文化財」とも評されています。

天孫神社ホームページ

夏の終わりの幻想的なお祭り・船幸祭

建部大社 ホームページより

船幸祭は、毎年8月17日に水上で行われるお祭りです。平安時代までさかのぼります。日本武尊が東国にて船団を率い海路を渡った故事にちなんだお祭りです。ただし、お祭り時代がはじまったのは近代で、大正4年(1915)に記念事業として始められました。

瀬田川を神輿を載せた船が巡行します。最後には、かがり火や松明のあかりで彩られた船が水面に映し出され、夜空には約1,000発の花火が上がり、クライマックスを迎えます。

建部大社 ホームページ

いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです!

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