頭に11の顔がついた仏さま「十一面観音」実は11の違う種類の顔がある……わけじゃないって知ってた? (3/3ページ)
十一面観音の歴史
十一面観音がどうして11の顔を持っているかなど、数の由来については明確な記述がなく、わかっていません。ヒンドゥー教の多面多臂(ためんたひ)の像(多くの顔・腕がついた像)に影響を受け、7世紀ごろ成立したと考えられています。
中国を経て、日本には7〜8世紀ごろ伝わり、信仰を集めたとされています。上記のようにさまざまなご利益があったことから、多くの十一面観音像が祀られました。
十一面観音のトリビア十一面観音は11の顔が頭についていると述べましたが、実は11の異なる種類の顔というわけではないんです。
種類でいえば、一般的に5種類。その5種類とその数は、悟りの表情の仏面(ぶつめん)1つ、慈悲の表情の菩薩面(ぼさつめん)3つ、憤怒の表情の瞋怒面(しんぬめん)3つ、賛嘆の表情の牙上出面(げじょうしゅつめん)3つ、そして暴悪大笑面1つです。
日本で十一面観音が見られる主なお寺日本には、十一面観音が有名なお寺が複数あります。有名なものとしては、奈良県の聖林寺の十一面観音立像や、同じく奈良県の室生寺にある十一面観世音菩薩立像などです。
ほかにも、奈良県の長谷寺の十一面観世音菩薩立像、奈良国立博物館の絹本著色十一面観音像、滋賀県の向源寺の十一面観音像、京都府の六波羅蜜寺の十一面観音像なども有名です。
いかがでしたか?この記事が、みなさんが少しでも日本文化や歴史の面白さに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
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