江戸時代の武士にとって「天下の悪事3ヶ条」とは?武士道バイブル『葉隠』より現代にも通じる教訓を紹介 (3/3ページ)

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そして「こんなことをしたら、どんなひどい結果になるか」を理解出来ていれば、防げた悪事も多いはずです。

吉事の3ヶ条とは?

天に替わって道を行う(イメージ)

続く智・仁・勇とは、人が備えるべき徳目を集約したものを指します。

智(ち):物事の道理をよくわきまえていること。愚かな選択をしないために必要です。

仁(じん):人を愛すること。恋愛的な意味よりも、広く人類愛や社会愛を重視します。

勇(ゆう):自分の利益よりも、みんなの利益を求めて行動を起こすこと。ボランティア精神と言えるでしょう。

人類有史以来、天下の好事はこれらのいずれかあるいはすべてが絡み合った結果として行われました。

人を愛するが故に、私欲をおさえて公益を求める行動を起こし、それがひいては自分を含む人々の幸せにつながったのです。

そうした高い視点や広い視野を持つことが、為政者には求められたことでしょう。

終わりに

今回は江戸時代の武士道バイブル『葉隠』より、悪事と好事の3ヶ条について紹介してきました。

戒めるべき欲望と、実践すべき徳目。こうした精神を折に触れて肝に銘じ、武士たちは己を律したのだと思います。

令和の現代に生きる私たちも、先人たちの高い精神性き恥じぬよう、少しずつでも努力していきたいですね。

※参考文献:

古川哲史ら校訂『葉隠 上』岩波文庫、2011年1月

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