「初デートのお店選び」で気をつけるべきことは? 男女別の“価値観の違い”が明らかに

マイナビウーマン

「初デートのお店選び」で気をつけるべきことは? 男女別の“価値観の違い”が明らかに
「初デートのお店選び」で気をつけるべきことは? 男女別の“価値観の違い”が明らかに

婚活・恋活マッチングアプリ「ダイン」を運営するMrk&Coは、2025年に初デートで行くべき飲食店を表彰する「ダインアワード2025」の受賞店舗を発表。その中で20代から60代の男女のユーザーを対象に“初デート”に関する動向調査を実施しました。

調査の結果、明らかになったのは「土曜の夜」が最も人気の時間帯だったことや、お店の雰囲気や料理のおいしさといった“心地よさ”を重視する回答が多かった点です。

効率よりも、無理せず自然体でいられる空気感を大切にする。そんな“共感”と“慎重さ”を軸とした、令和らしい恋の始まり方が垣間見える結果となりました。

■初デートは“土曜の夜”。変化する“初対面のハードル”

アンケートによると、最も人気のある初デートのタイミングは「土曜日の夜」でした。

近年、出会いに対して前向きな姿勢を持つ人々が増え、週末にゆとりを持って時間をかけるスタイルが好まれているようです。土曜の夜のデートが人気を集めているのは、「相手との関係をじっくり築きたい」という意識が影響しているのではないかと推察されます。

また、休日の夜は時間や気持ちに余裕があり、じっくりと会話を楽しめることもポイント。現代の恋愛において、“効率”よりも関係性を築くことを大切にする価値観が広がっていることがうかがえます。

■お店選びで見えた、男女の“恋愛観の違い”

初デートで重視するポイントとして、男性の45%は「お店の雰囲気・内装」、女性の46%は「料理の美味しさ」と回答する傾向が見られました。

男性はムードを演出してロマンチックな時間を作ろうとする一方で、女性は一緒に食べる食事そのもののクオリティに注目しており、“共感できる体験”を大切にしている様子がうかがえます。

また、男女ともに「店員さんの対応の良さ」なども重要視しており、空間だけでなく“人との関係性”に敏感な今の恋愛傾向が見えてきます。初デートは、恋の始まりだけでなく、その人の“人となり”を知るきっかけの場。だからこそ、細部への配慮や空気感が求められているのかもしれません。

■お酒は“合わせる派”が主流? タイパより慎重さ

初デートでお酒を飲むかどうかについて最も多かったのは「相手に合わせる」という回答。

特に20〜30代ではそうした傾向が比較的多く見受けられ、年代が上がるにつれて「飲む」と答える人が増える結果となりました。

この年代別の違いには、世代ごとの“お酒との距離感”が表れているのかもしれません。

“まずは一杯”がコミュニケーションの合図だった時代を知る世代では、今なおその価値観が一定数残っているようにも見受けられる一方で、逆に若年層では「お酒は付き合いで無理して飲むものではない」という柔軟な姿勢が定着しているようです。

無理に飲まずとも、相手のペースを見ながら関係を築く――そんな“調和を重視した恋愛観”が、今の時代のスタンダードになりつつあるようです。

ただ、相手に合わせる=気遣い、という美談だけでは語れない一面も。たとえば「本当は飲みたいけど我慢する」ことで、自分らしさを出すタイミングを逃してしまう――そんな“やさしすぎる初デート”が、恋の立ち上がりを少しだけ慎重にしている可能性もあります。

「自分らしさ」と「相手への思いやり」――どちらか一方ではなく、どちらも大切にしたいという思考が、恋愛での最初の“すり合わせポイント”になっているのかもしれません。

初デートでのお酒の在り方ひとつにも、世代間のギャップと、今どきの“調和重視”な恋愛観が垣間見える結果となりました。

■変わらないのは、やっぱり“ビール”と“和食”

初デートで人気のドリンクは「ビール」、お店ジャンルは「和食」が人気という結果に。トレンドが移ろいやすい今の時代においても、恋のはじまりには“変わらない安心感”や“定番の力”が求められているのかもしれません。

「若者のビール離れ」が語られる一方で、20代の約3割(29%)が初デートでビールを選んだという調査結果からも、“とりあえずビール”は令和の恋にもまだまだ健在であることがうかがえます。

年代問わずビールが選ばれる理由としては、その“程よいカジュアルさ”と“場に馴染む安心感”にあるのかもしれません。初対面でもビールを選ぶことで、特別すぎず、自然に会話を楽しむ空気が生まれやすくなると考えられます。定番の飲み物でありながらも、ビールにはデートのスタートにぴったりな“安心感”があるといえそうです。

また、ビールに次いで、ハイボールやサワーといったアルコールも20代や30代の若者を中心に人気を集めていることもわかります。“飲みすぎずに盛り上がれる絶妙なバランス感覚”が、リラックスした雰囲気で自然に会話を楽しむ場面にぴったりだからこそ選ばれているのかもしれません。

ドリンクの選び方には、「気取らずに、でも雑にはならない」という繊細な恋愛観も見受けられます。

そして、食事ジャンルでは「和食」が最多に。現代の“和食”といえば、昔ながらの小料理屋からモダン居酒屋、創作系ダイニングまで幅広く、カジュアルながらも丁寧な印象が共通点。

気取らず、自然体で話せる空気感――そのような環境で、リラックスして会話を楽しみたいという気持ちが選ばれる理由、と受け取ることもできそうです。

◇まとめ

今回の調査から見えてきた初デートのポイントは、「相手に合わせながらも、飲みやすいお酒と共に、肩肘張らずにリラックスできる雰囲気で仲を深め、しっかりと自分らしさを出せるディナーデート」といった形であることがわかりました。

面識のある人と映画デートなどが主流だった時代から、令和では、初デートの場所として、気軽で安心感があり、ゆっくり過ごせる飲食店を選ぶ人が増えてきています。

初デートで失敗しないためには「常に自分が一番輝ける場所を選ぶ」ことが重要です。しかし、そこが相手にとっては居心地の悪い場所だった……といったことを避けるために、知名度や味の評価だけにこだわらず「初デートに合うものの中から、自分の輝けそうなお店」を選ぶことができるセーフティーネットとして、今回の結果を活用してみてはいかがでしょうか。

■調査概要

調査方法:インターネットによるアンケート調査 調査期間:2025年1月29日〜2月1日 調査機関:Mrk & Co 調査対象:メルマガを登録する20代〜60代の男女 有効回答数:3,048人

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