映画のような〝桜島の噴火〟に2.3万人驚がく「えぐい」「こりゃヤバい」 なお地元民「綺麗だなー」

2025年5月15日、とあるXユーザーが投稿した写真が多くの人々を驚かせた。
暗い空、黒い湖面。奥には煙を吹きあげる真っ赤な山頂。水面の反射で、まるでマグマが流れているかのように見える。
この写真には、「久しぶりに見た」というコメントが添えられている。
まるで映画のワンシーンのようだが、現実の、それも日本国内の光景だ。
撮影場所は鹿児島県――そう桜島だ。
「すけ」さん(@9cbxso)が投稿したポストには、2万3000件を超える「いいね」(16日時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「桜島えぐい」「うわー こりゃヤバい」「スゲーな。 市街地に、近くて大丈夫なんだろうか?」「ディズニーシーみたい」「不謹慎かもしれませんが綺麗ですね」「怖いんだが美しいな」
実際に噴火を目撃した投稿者「すけ」さんに、Jタウンネット記者は話を聞いた。
「正直自分は見慣れているので......」すけさんが写真を撮影したのは5月15日午後9時47分。垂水市海潟漁港で、友人と趣味の釣りを楽しんでいた時のことだ。
垂水市は、大隅半島北西部。市西部は桜島と隣接し、桜島を挟んで鹿児島市の東側向かいに位置する街だ。
たまたま桜島のほうをみたところ、幻想的な眺めが広がっており「写真に残しておきたい」と考えて撮影したという。

「正直自分は見慣れているので、綺麗だなー、ぐらいにしか思ってないです」(「すけ」さん)
と語るすけさん。噴火自体への驚きはあまりないようだ。
投稿には先ほど紹介したような驚くユーザーからのリプライのほかに、鹿児島県民と思われるユーザーからの、きわめて冷静な声も寄せられている。
「灰がどこまで行くのか...洗濯物干せなくなる」「朝起きたら、玄関先まで火山灰が積もっていた」
噴火自体より、火山灰のほうが大変なのかもしれない。
なお福岡管区気象台・鹿児島地方気象台は15日夜の噴火について次のように発表している。
「南岳山頂火口では、噴火が10回、爆発が7回発生しました。昨日(15日)10時45分に発生した噴火は本日(16日)04時頃まで継続し、噴煙は最高で火口縁上3000mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で6合目(南岳山頂火口より約1200m)まで達しました。その後も噴火が断続的に発生しています」(5月16日16時15分発表)