大河「べらぼう」に登場!恋川春町が江戸の未来を予想した「無益委記」実際の内容を全ページ紹介!

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大河「べらぼう」に登場!恋川春町が江戸の未来を予想した「無益委記」実際の内容を全ページ紹介!

5月18日(日)に放送された、大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」、第19話「鱗の置き土産」。今回も泣いて笑って、そして泣いて…「べらぼう」らしいドラマチックな展開でしたね。

ところで「べらぼう」作中にも登場した、「百年後の江戸はどのようになっているのか?」を予想した、恋川春町による黄表紙「無益委記(むだいき)」の内容が気になった方、多いのではないでしょうか?

ちなみに恋川春町は以前Japaaanで紹介した書物「当世風俗通」の画も担当しています。

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話は戻って、「無益委記」は1779(安永8)年に刊行された書物で、恋川春町による作品。

「べらぼう」放送の振り返り記事でも紹介しましたが、未来予想の内容はこんなかんじ。

初鰹の時期が3月から12月に。

初鰹が高騰して880両(約8,800万円)に。

行商の天秤棒は上反りに。

裾を引きずるほど長い羽織が流行る。

釣り竿のように長い髷が流行る。

真夏の6月が、汗の凍るほど極寒に。

素麺を煮て冷やして温汁で食べる。

寒すぎて野菜が腐ってしまう。

僧侶は堂々と女郎を買うように。

僧侶の飲酒や殺生が解禁される。

吉原大門に柳でなく松が植えられる。

女郎が客を選り好み可能になる。

吉原の俄祭りでは茸狩りが大人気。

猫も杓子も芸者になる。

男娼の切魔見世ができる。

地震で天が揺れる。

雷が地の底で鳴り響く。

突拍子もない予想からシリアスな予想まで様々。エンタメ性が高い黄表紙で刊行されたものなので、基本、面白おかしく描かれています。

「無益委記」は現在、国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧することができますので、気になった方は是非チェックしてみてはいかが?

恋川春町「無益委記(むだいき)」全ページ紹介

[恋川春町] [画作]『楠無益委記 : 3巻』,[天明4(1784)]. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9892493 (参照 2025-05-19)

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