「可愛過ぎて最高」「さすが関西」 京都の洋菓子店が生み出した「タルト・クマネテルヤン」に31万人熱狂

「今日から『タルト・クマネテルヤン』が通常商品となりました」
ある洋菓子店のXアカウントによるそんな呟きが、X上で注目を集めている。
リンゴを使った「タルト・タタン」なら知っているけれど......「タルト・クマネテルヤン」なんて、聞いたことのない響きだ。どんなタルトなんだろう?
って、寝てる~! タルトの上でクマ寝てるやん!
「クマネテルヤン」という種類かと思いきや、まんま名前の通りとは恐れ入った。
このタルトを手掛けたのは、京都市北区の「パティスリーミムラ」(@pat_mimura)。
その可愛らしいビジュアルと独特なネーミングに、X上では31万件以上のいいね(19日昼時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「ア・ラ・ホンマヤワ」「さすが関西のノリ」「可愛過ぎて食べられない~」「何やこれケーキも名前も可愛過ぎて最高か...」「遊び心のあるネーミング好きです」「土台をタルトタタンバージョンにして『立たんどころか寝とるやん!』って突っ込ませて欲しいw」「そして家族にタルト・クワレトルヤン」
Jタウンネット記者は16日、「タルト・クマネテルヤン」について、パティスリーミムラに話を聞いた。
名前は「口からこぼれたもの」取材に応じてくれたのは、同店オーナーパティシエの三村彰さん。「出来るだけ多くの人が楽しめるお菓子屋さん」をモットーに、北海道産甜菜糖や舞鶴産極濃卵といったこだわりの材料を積極的に使ったお菓子を生み出し、それらをできるだけ安価に提供できるように努めているという。
注目を集めた「タルト・クマネテルヤン」が誕生したきっかけは、5月5日の子供の日だった。
「元々は予約のみでデコレーションケーキの飾りのオプションとしてクマさんをご用意しておりました。ただ、それだと価格が高くなってしまうので、子供の日に少しでも安価にクマさんをお届けしよう、とギリギリの5月1日に思いついて、3・4・5日限定で販売させていただきました」(三村さん)
そうして発売してみたところ大変好評だったため、限定商品ではなく定番商品として店頭に並べることにしたそうだ。

ちなみに、クマの部分は、他の菓子店がインスタグラムでよく投稿していたものを参考に、市販されている同様の型を購入して作ったとのこと。
ただ、ユニークな商品名はもちろんパティスリーミムラのオリジナル。そのネーミングの理由について三村さんは
「正直『口からこぼれたのをそのまま採用した』といった感じになります。もともと少し変わった名前をつけたいと思う事があり、普段からたまにこのような名前の商品をだしております」
と説明した。

「ここまで大きな反響があるならば、もっと沢山型を購入して沢山お届けできる準備をしておけば良かったと思っております。ただいま型を発注してます」(三村さん)
できることならいつまでも「ネテルヤン」状態にしておきたいこのクマさん。絶対にゲットしたい人は、予約をお忘れなく。