花粉対策!美容効果等々、多様な付加価値で競争激化するウォーター市場 (2/2ページ)

さらに免疫細胞への作用機序に関する調査では、IgE産生量の減少、マスト細胞を用いた試験、ヒトリンパ球を用いたサイトカイン産生試験から、特定のサイトカイン産生に影響を与えることでアレルギー反応を抑制することが示唆された。加えて、日田天領水は細胞に対する高い抗酸化作用も確認され、これらの効果がアレルギー抑制に寄与していると考えられている。
日本人の約3人に1人がスギ花粉症とされ、年々患者数は増加傾向にある中、同社はこの研究が「スギ花粉症をはじめとするアレルギー疾患に対する新しい予防法や治療法としての可能性を示すもの」として、今後の臨床試験やヒトを対象とした研究への展開を期待している。
さらに、サントリー食品インターナショナル株式会社は、4月1日から初の冷凍可能なミネラルウォーター「サントリー天然水 冷凍PET」を全国で発売した。


同社によると、天然水の冷凍に関する問い合わせは2019年比で約2倍に増加しているという。冷凍タイプは飲用の冷たさだけでなく、体を外から冷やす冷却材としての使用や、外出時の保冷材代わり、さらには防災時の備えなど多様な活用法を想定して開発された。
国内ミネラルウォーター類の市場は、単なる水分補給という基本価値から、美容やアレルギー対策、熱中症対策や防災など多岐にわたる付加価値を競う時代へと急速に変化している。各社は消費者の多様なニーズと健康意識の高まりを背景に、独自の技術や研究成果を活かした差別化戦略を積極的に展開している。市場関係者によれば、今後もこの差別化競争は一層加速すると予測されている。