寺子屋、駆け込み寺…信仰の場だけじゃない、”地域のインフラ”として機能したお寺が秘めるチカラ (2/4ページ)
子どもを育てた「寺子屋」としての顔
寺が果たしていたもうひとつの大きな役割が、教育です。
寺子屋と聞けば、板張りの教室で筆を持つ子どもたちの姿を思い浮かべるかもしれませんが、教えていたのは読み書きだけではありませんでした。
あいさつの仕方、礼儀作法、声の出し方や年長者との接し方など、社会で生きていくための“人としてのふるまい”が教えられていました。
こうした教育は、のちに「修身」として近代教育に引き継がれ、近代国家の形成にもつながっていく要素だったとも言えるでしょう。
江戸時代、全国に自然発生的に広まった「寺子屋」ではどんな勉強をしていたのか? 「駆け込み寺」は実在した
ドラマや小説で耳にする「駆け込み寺」。実はこれは、江戸時代の制度のひとつであり、女性が逃げ込めば夫との縁を切る手続きができる寺院が、実在していました。
寺に逃げるしかない!江戸時代、自ら離婚できない女性を救済した”縁切り寺”とも呼ばれた「駆け込み寺」の仕組み
また、寺では病人に薬草を施し、困窮者には食事を分け与えるなど、福祉の拠点としての機能も果たしてきました。

