エスエス製薬「社内メンタリング制度」開始。若手女性社員が自らのキャリアを描くためには? (2/3ページ)
BeliEVEプロジェクトでは、女性のキャリアロールモデルが少ないという課題に着目してきましたが、若手社員からは「そもそも、どんな人が自分のロールモデルとなり得るのかが分からない」という、根本的な問題についても指摘がありました。
今回のBeliEVE Mentoring Programでは、自分の目指す将来像や理想にぴったり当てはまっていなくても、部分的には当てはまっていたり、自分が目指すキャリア像とは違うキャリアを持つ人とも話をしてみる「パーツモデル」の考え方を取り入れています。
このことを受けて、若手社員からは「パーツモデルと話をしてみることで、新しい発見がありそう。制度を利用した後は、さまざまなパーツモデルを探しにいって、自分から声をかけられるようになっていきたい」という、ポジティブな意見も出てきました。
■ワークショップを通して、自分の現在地と目指す将来を言語化
研修では、メンティである女性たちが準備しておくべき心構えについても説明がありました。
小磯さんによれば「メンタリングの前には、メンティも自分の目指したいキャリアや、今の自分の現在地について理解しておく必要がある」とのこと。メンティ用の自己理解シートを利用しながら、メンタリングでどんなことを学びたいか、今の自分の悩みがなんなのかを、具体的に書き出していきます。
自己理解ワークの後には「そもそも自分を理解して、今の自分の悩みや不安を言語化するのって難しい」「1年後、3年後くらいなら分かるけど、5年後、10年後の中長期的なキャリアを描きづらい」などの声があがりました。だからこそ、こういった研修を通して、定期的に言語化しておくことの大切さに気づいた人も多かったようです。
研修を通して分かったことは、私たち現代人は、日々自分の業務やプライベートとの両立に追われており、言語化のための時間を定期的に作らないと、なかなか自分の現在地を確認することができないということ。未来について考えることで、今の自分の悩みや、時間の使い方についても振り返ることができました。