細田守監督「イマーシブシアター 新ジャポニズム」特別対談で日本美術史とアニメーションの繋がりを語る (3/3ページ)

TREND NEWS CASTER

細田監督は、同展示の映像の中で、安土桃山時代から江戸時代初期(16世紀)にかけての絵師である長谷川等伯による国宝「松林図屛風」を例に挙げて、「日本美術は、描かないことで描く、ということを表現してきた。描かれていない空間にあらゆるものが宿っている」と論じている。

質疑応答の際に、今までの作品あるいは新作アニメにおいて、この「松林図屛風」のように“描かないことで描く表現”をどう意識してきたかを細田監督に質問したところ「『果てしなきスカーレット』と同時代に描かれた『松林図屛風』は、憧れの一つで、究極の表現だと思っています。アニメーションってなかなか、その境地に至ることが歴史的にはすごく少ない。 

たとえば、この『イマーシブシアター』にも登場している高畑監督は、“描かないことで描く”という境地、すごく過激な境地に至った監督です。『となりの山田くん』と『かぐや姫の物語』、あれはまさに背景が『松林図屛風』のように白いわけです。高畑監督の輝かしいフィルモグラフィ(作品歴)があってこそ可能になる、狂気の世界です」と、高畑勲監督の作り上げてきた作品や世界に畏敬の念を抱いていることや、アニメーションにおいて“描かないことで表現する”ことの難しさを伝えた。

 

「細田守監督「イマーシブシアター 新ジャポニズム」特別対談で日本美術史とアニメーションの繋がりを語る」のページです。デイリーニュースオンラインは、イマーシブシアター 新ジャポニズムイマーシブシアター東京国立博物館細田守アニメカルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る