AI医療による「心不全」の早期発見と治療の未来を語る市民公開講座を取材【大阪・関西万博】 (2/3ページ)
未来の医療と心不全についてのトークセッション
講演の後半は小室先生に加え、木田圭亮先生(聖マリアンナ医科大学 薬理学 主任教授)と鍵山暢之先生(順天堂大学 循環器内科 データサイエンスコース 特任准教授)、ゲストに本田望結さん(俳優・フィギュアスケーター)が登壇。AIなどテクノロジーの進化によって、未来の心不全医療がどう変わっていくかについて議論されました。
AIは医療現場でも活用が進んでいて、歩く速度の変化や声の変化などから心不全を早期に発見する研究が進められているんだとか。
ウェアラブルデバイスもこうした心不全の早期発見に役立つ可能性があるとのことで、先生方3人共に装着していました。
木田先生は、高齢者ほど自覚症状に気づきにくい傾向があり、AIによるサポートが早期発見に役立つとコメント。
また、「健康ハートの日」(8月10日)の取り組みを紹介し、心臓の健康に対する意識を高める重要性を強調しました。
鍵山先生は、AIを活用した心アミロイドーシスの診断研究について解説。
心アミロイドーシスは「アミロイド」というタンパク質が心臓に蓄積する病気で、高齢者に多く、症状が気づきにくいため早期発見が難しいとされています。
一方で、AIの活用で心エコー検査の画像から、心アミロイドーシスの兆候を高精度で予測できるようになってきているそうです。
知識を得ること、伝えることが心不全予防につながる
本講座で実施されたアンケートでは、体調の変化に気づいた際に「最初は自分なりに対処する」と思う人が最初は最も多かったものの、講座終了後には「医療機関に相談する」と回答する人が大幅に増加し、参加者の意識変化が見られました。