男装も艶やかもこなすスーパーアイドル!戦国時代の巫女・出雲阿国が起こした「かぶき」の衝撃【前編】 (2/3ページ)
「かぶく」とは何か
阿国が考案したのは「かぶき踊り」と呼ばれるものでした。「かぶく」とは「傾く」と書き、普通から外れて目立つことを意味します。町では派手な格好をした若者を「かぶき者」と呼んでいましたが、阿国はその流行を舞台に取り入れたのです。
彼女は男装して刀を振り回したり、遊女を真似て色気を漂わせたり、観客を驚かせるような演出を次々と試みました。ときには「ややこ踊り」と呼ばれる滑稽な踊りを披露することもありました。
こうした舞は、人々にとって初めて見るものばかりで、会場は常に熱狂に包まれたと伝えられています。
女性が舞台に立つ衝撃
特筆すべきは、阿国が「女性」であったという点です。戦国末期から江戸初期にかけて、女性が公の場で芸を披露することは珍しく、時に批判の対象ともなりました。それにもかかわらず、阿国は堂々と舞台に立ち、自由な表現を貫きました。