飾りではない!相撲の力士のまわしに付いた”のれん”みたいな「下がり」の目的と意外すぎるルーツ (3/4ページ)
しかし化粧まわしの前垂れの下側に付いているフリンジ状の装飾だけは、簡略化された「下がり」となって残されました。その際「ゲンをかつぐ」という意味で「下がりの本数は奇数」と決められました。偶数だと2で割ることができるため「土俵を割る」に繋がり、縁起が悪いというわけです。
また現代の下がりは、取組の最中にまわしから外れて落ちてしまうことがよくあります。
これは、まわしの前褌(まえみつ)に固定されていた下がりに指を引っかけてケガをする力士が続出したことから、簡単に外れるように改良されたためです。
下がりも化粧まわしも、本来の目的は…?
そんなに簡単に外れてしまうということは、下がりは単なるまわしの「飾り」で、大きな意味のあるものではないのでは…?と考える人もいるかもしれません。
しかし相撲とは、土俵上のちょっとした所作にまできちんと意味があるものです。
下がりやその原型の化粧まわしもその例に漏れず、「大事なところを隠すため」という大切な目的がありました。
何らかの原因で取組中にまわしが外れた場合、その力士は「不浄負け」という反則負けとなりますが、同様に相手力士の大事なところをつかむのも反則であることは言うまでもありません。