町田市で「オレンジ音楽祭 2025」開催〜認知症があってもなくても、あなたが主役になれる音楽祭〜 (1/4ページ)
町田市で今年も「オレンジ音楽祭」が開催されました。認知症のある人もない人も、プロもアマも関係なく、音楽を通じてつながり合い、互いを認め合うあたたかな空気に包まれた一日となりました。「オレンジ音楽祭〜あなたが主役の音楽会〜」は、一般社団法人Dフレンズ町田(代表理事:松本礼子)と町田市認知症友の会(会長:井上美恵子)を中心に開催され、認知症とともに生きる地域の方々や高齢者施設の皆さん、介護職員、支援者が一堂に会し、懐かしい歌や体操、リクエストコーナーなどを通して、心と声を響かせ合いました。
イベント内容
開演冒頭には、認知症当事者によるフルートやハーモニカ、キーボードの演奏が披露され、静かな緊張感のなかにも、音楽に対する情熱と誇りが感じられる時間となりました。続いて登場したのは、町田市内在住の男性によるギターの弾き語り。家族のサポートのもと堂々とステージに立ち、「涙のキッス」など懐かしの曲を披露し、会場から大きな拍手が送られました。
中盤には、健康運動指導士・中村真奈子さんによる「スマイル体操」も行われ、参加者全員が手や足を動かしながら、笑顔とともにリフレッシュ。
後半のステージでは、シニア向けオンライン番組「コリスライブ」で大人気の“懐メロプリンス”ことシンガーソングライター中田亮さんが登場。「ズンドコ節」「ふるさと」「上を向いて歩こう」などを観客とともに大合唱し、会場が一体となりました。鳴子を手にした「よさこい踊り」、10月生まれの方のお誕生日コーナー、観客からのリクエストで即興演奏された名曲の数々、そしてエンディングの「花は咲く」では、客席からステージへと人が集まり、出演者・観客の垣根を越えた感動のフィナーレとなりました。
心に残るエピソード
ステージ上では、足に不自由がある女性がリクエスト曲を中田亮さんと共に堂々と歌い上げました。「まだ手が震えているけど、亮さんと歌えて嬉しかった。来年まで元気でいなくちゃ」と、少女のような笑顔を見せた姿に、多くの方が胸を打たれました。
また、客席からマイクを握った認知症当事者の男性は、「診断されてからは『認知症だから』と諦めていた。でも今日は一緒に歌えて楽しかった。まだ歌えると分かって嬉しい。