RSウイルスが全国的に増加!子育ての「新常識」へ、プレママができる賢い選択「母子免疫ワクチン」 (2/2ページ)
しかし、保育園などに通う兄や姉がいる場合、家庭内へのウイルスの持ち込みを完全に防ぐことは困難な側面も。
こうした課題に対し、新たな予防の選択肢として登場したのが「母子免疫ワクチン」。
これは、妊婦が接種することで母体内で産生された抗体が、胎盤を通じて胎児へと移行する仕組みを利用した、新しいタイプのワクチン。これにより、赤ちゃんは出生時からRSウイルスに対する一定の抵抗力を持った状態で生まれてくることが可能になるのだ。この免疫効果は、最も重症化リスクが高いとされる生後6ヶ月頃まで持続することが期待されている。
接種対象期間は妊娠24週から36週。重症化しやすい低月齢期をピンポイントで守るという、合理的な発想の予防策になっている。
費用の課題と広がる公的助成の動き一方で、このワクチンは原則として任意接種であり、費用は自己負担となる。医療機関により差はあるものの、おおむね3〜4万円前後がその相場。家計への負担は決して軽くない。
この経済的負担を軽減するため、全国の自治体では公的な費用助成の動きが拡大している。接種費用の一部または全額を補助する制度を導入する市区町村が増加しており、今後のさらなる拡大が見込まれている。
RSウイルスは毎年流行を繰り返す、身近な感染症。そのリスクと、新たに登場した予防の選択肢について正確に理解し、備えることが求められる。ワクチンに関する最終的な判断は、かかりつけの産婦人科医と十分に相談の上で行ってほしい。
文:佐藤美紀