この男こそ戦国最強サバイバー!追放と復帰を繰り返し美濃を揺らした武将・土岐頼芸の生涯 (4/4ページ)
視力を失ったという伝承も残されており、その真偽は史料から確定的ではありませんが、長く流浪した老武将がなお静かな品位を保っていたという印象的なエピソードとして伝わっています。
1582年ごろ、頼芸は甲斐方面に身を寄せていたのち、美濃で八十代前半の生涯を閉じたとされています。
長い旅路を経て帰った故郷で、土岐氏最後の守護として幕を下ろしたその最期には、静かな重みがあります。
追放されても、折れない人だった頼芸の生き方を振り返ると、ひとつの言葉が自然と浮かびます。
耐える。
それは何も我慢し続けることではなく、今を生き抜くための強さそのものだったのでしょう。何度追われても、何度流されても、頼芸は家の名と自分の生を捨てず、しなやかに歩き続けました。
戦国の中でも静かに輝く土岐頼芸という人物。
その姿は、時代を越えて読み手の胸に静かに残ります。
谷口研語 『美濃・土岐一族』(1997 新人物往来社)
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