「郷土料理」はいつから郷土料理になった?郷土・非郷土の区別の歴史を食事の観点から分析 (4/4ページ)
もともと日常的に食べられていた料理が、近代以降の交通・観光・学術研究を通じて「郷土料理」として再定義され、地域のアイデンティティを象徴する存在となったのです。
一方で、非郷土料理もまた日本の食卓に深く浸透し、郷土料理との境界を揺るがしています。結局のところ、郷土料理の誕生とは食事を通じて地域を意識化する歴史的プロセスであり、そのプロセスは今なお進行中だと言えるでしょう。
郷土料理という概念は、私たちがその時々で「郷土」なるものをどのように認識し、表象しているかを映し出す鏡なのです。
画像:Wikipedia,PhotoAC
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