忍者の最強条件=無名であること!貴重な忍術史料『万川集海』が説く上忍・中忍・下忍の違い (2/3ページ)
こう聞くと「忍術に巧みなことはもちろんだけど、人に知られている≒評価されている方がよくないの?」と思ってしまいがちですが、それは筆者のような素人考え。忍者たちにとって、自分の名前や存在を人に知られることは死活問題でした。
【人に知られるデメリット】
顔が知られると人に紛れ込みにくい 名が知られると人を油断させにくい 特徴が知られると目立ってしまいやすい 技が知られると見抜かれたり盗まれたりしやすい忍者はその名の通り忍ぶことが身上ですから、人に知られてしまったら商売あがったりです。一度手の内を見せた(見られた)以上、相手を殺すか自分が殺されるかという過酷な世界だったのでしょう。
戦場で「やぁやぁ我こそは……」と名乗りを上げ、少しでも派手ないでたちで目立とうとするなど、自己アピールに余念がなかった武士たちとは価値観が根底から異なりました。
また忍術の技量と存在感の薄さに加え、上忍には義理堅さも問われたようです。いくら優秀であっても、簡単に裏切ったり任務を放棄したりするような者は信用できません。また職務上知り得た秘密をばらしてしまうような口の軽い者も、危なくて任務を託せませんでした。
中忍・下忍は?
【上忍の定義まとめ】
人に知られていない 忍術に熟練している 義理堅く口が堅いここまで上忍について紹介してきましたが、理想的な諜報活動員の条件は、今も昔も変わらないのがよくわかります。
対する中忍や下忍についてはどうかと言うと、はっきりしたことは書いてありません。