世界で「キリン」と呼ぶのは日本だけ!聖獣“麒麟”扱いされたのはなんと政治的な演出だった!? (2/5ページ)
それにしても、本来、この世に実在しないはずの麒麟が、なぜアフリカの動物と結びついたのでしょうか。その答えは中国にあります。
麒麟ということにされた明の時代の中国では、永楽帝の命を受けた提督・鄭和が、大艦隊を率いて南海遠征を行っていました。
彼がアフリカ東海岸(現在のケニア周辺)から持ち帰った「首の長い奇妙な獣」がおり、『明史』という歴史書には、その動物について「首の長さが六尺二寸もある」と記されています。
間違いなくこれはキリンですね。
では、なぜ彼らはこの未知の動物を、伝説の聖獣「麒麟」だと断定したのでしょうか。
一つの説として、現地のソマリ語でキリンを指す「ゲーリ(geri)」という発音が、中国南方の訛りである「キーリン」に似ていたからだと言われています。