【製造業向けマーケティング支援】地方・家族経営の中小製造業が直面する「良いものを作っているのに売れない」課題に向き合う大勝製造所の取り組み紹介 (2/3ページ)
コロナ禍を経て顕在化した卸依存の限界
マーケティング支援に踏み出した理由
コロナ禍を経て、市場環境や流通構造が変化する中、従来の卸中心の販売モデルでは安定した売上を確保することが難しくなりました。展示会や対面営業の機会が減少する一方で、オンラインでの情報収集や比較が一般化し、「どのような企業が、どのような価値を提供しているのか」が見えない企業は選ばれにくくなっています。こうした背景から、大勝製造所では、自社の強みを整理し、適切に伝えていく必要性を感じ、マーケティング支援に取り組むこととなりました。
現在進行中のマーケティング支援の取り組み
強みの可視化から始める実践的支援
支援開始時点では、デジタルツールや資料作成の経験がほとんどなく、商品はあるものの、画像や宣材写真、営業資料といった発信の土台が整っていない状況でした。そこでまず、製品そのものを撮影し、あわせて長年使い続けてきた貴重な織機や製造工程について丁寧にヒアリングを実施。ものづくりへのこだわりや背景から、同社ならではの提供価値を整理・言語化しました。
その上で、Practical Marketing が先導する形で、撮影素材と提供価値をコピーに落とし込み、高知県近隣エリア向けの営業資料を作成。あわせて、今後の情報発信の基盤となるホームページ制作を進めています。
同様の課題を抱える中小製造業に向けて
本取り組みから得られる示唆
マーケティングという言葉自体は耳にしたことがあっても、実際に何から取り組めばよいのか分からないという中小製造業は少なくありません。特に日々の製造や現場対応に追われる中では、情報発信や販路づくりを体系的に考える余裕を持つこと自体が難しいのが実情です。
本取り組みでは、そうした状況を前提とし、専門用語や理論を押し付けるのではなく、現場の実情や強みに寄り添いながら、次に取るべき一歩を具体的に提案する形で支援を進めています。大勝製造所の事例は、「良いものを作っているのに売れない」と感じている中小製造業にとって、無理のない形でマーケティングに向き合うヒントとなるはずです。