茨城が本気で仕掛ける企業誘致――研究開発拠点は“つくば”へ動くのか ~茨城・最先端リサーチパークの可能性~ (2/3ページ)
「最先端リサーチパーク」は、つくば市の研究学園エリアに位置し、先端技術の研究開発拠点向け用地として注目されている。近隣には国や民間の研究機関が多く立地し、2022年には、台湾の半導体受託製造大手であるTSMCの初の海外研究開発拠点となる「TSMCジャパン3DIC研究開発センター」が立地するなど半導体技術の研究・開発が一層加速している。
研究機関や大学が集積するつくばという環境そのものが大きな強みであり、豊富な人材と情報交換の機会によりイノベーション創出が期待できる。また、交通の便も良く、つくばエクスプレス「研究学園駅」から東京方面へ直結しており、最短46分で移動可能な利便性の高さも魅力の一つ。こうした環境は、最先端技術の研究・開発拠点として最適な条件を備えていると言える。
また、もう一つの用地、ひたちなか市の「常陸那珂工業団地」は、先端産業の製造に対応した水や電力、用地面積を確保しており、研究開発拠点はもちろん、本格的な製造拠点としても大きな魅力がある用地と言える。
ほかにも、茨城県は、成長産業の研究開発拠点を検討する企業に向け、補助金や税制面の支援体制も整えている。成長産業の本社機能移転や生産拠点の整備に対し、設備投資費を補助する制度を整備し、2025年度からは新たに、グローバル企業のフラッグシップ拠点の誘致を対象に、上限100億円という全国トップクラスの補助制度も設けられた。
加えて、不動産取得税や法人事業税、市町村ごとの固定資産税の免除などの特例措置も講じている。東京都・大手町には企業誘致の相談窓口を設置し、立地検討から進出後のフォローアップまで一貫して支援する体制を構築。