幕末のパスポートには写真がない…福沢諭吉は代わりに“鼻の形”で本人チェックされていた!? (2/3ページ)

Japaaan

1862年にパリのフランス国立自然史博物館にて撮影 東京大学史料編纂所蔵

写真はナシ! 自分の顔を「言葉」で説明する?

一番驚くのは、当時のパスポートには「写真」がなかったことです。カメラがまだ珍しい時代ですから、写真を貼るなんて考えられませんでした。​

じゃあ、どうやって本人だと証明したのでしょうか?

実は、書類に「身体の特徴」を細かく文章で書いていました。諭吉のパスポート類似書類には、「背はこれくらい」「鼻の形はこう」「目に特徴がある」といったことが詳しく記され、入国審査のたびに外国の役人に顔をじろじろ見られながらチェックされていたのです。

今の私たちからしたら、ちょっと恥ずかしくて笑っちゃいますよね。​

諭吉が持ち帰った、1万円以上の価値があるもの

諭吉はこの機会を利用してアメリカやその後ヨーロッパへ渡り、病院や郵便局など日本にはない先進文明を目の当たりにしました。そこで彼が見たものを全部メモして日本に持ち帰り、『西洋事情』という本を書いてみんなに伝えました。​

彼が後に『学問のすすめ』を著したり、慶應義塾大学を築いたりできたのも、この幕末の渡航体験が基盤にあったからです。​

1枚の紙が広げた日本の未来

福沢諭吉が手にしたのは、ただの紙切れではありませんでした。それは、閉ざされていた日本から世界へ飛び出すための「自由へのチケット」だったんです。

もし皆さんが将来パスポートを手にすることがあったら、一万円札の諭吉さんの顔を思い出してみてください。

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