実は日本生まれの発明品!「使い捨てカイロ」が江戸の懐炉から世界の冬の必需品になるまで (2/2ページ)
価格も手頃だったことから急速に普及し、翌年以降は他社製品も加わって、冬の定番アイテムとして一気に定着しました。
世界へ広がる日本発の冬の必需品1980年代以降、使い捨てカイロはさらに進化します。貼るタイプやミニサイズ、靴下用や腰用など、用途に応じた製品が次々に登場しました。近年では、低温で長時間使えるタイプや香り付き、ペット用など、細かなニーズに対応した商品も増えています。
鉄粉の酸化というシンプルな原理を、安全で扱いやすい日用品に仕上げたことこそ、日本のものづくりの強みです。現在、使い捨てカイロは北米や中国をはじめ、寒冷地の多い地域で広く使われています。
冬の日、何気なく手に取るあの一枚。そこには、日本の技術と発想が生んだ、小さな温もりの物語が息づいています。今年の冬も、ポケットの中のぬくもりが、私たちの暮らしを静かに支えてくれそうです。
参考文献:江本 巖 『メガヒット秘話 使い捨てカイロ物語』(2014 文芸社)
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