「干物にしか見えない」と噂の〝魚のミイラ〟 どういう存在?渋谷・古代エジプト美術館に聞く (2/2ページ)
菊川さんは、「魚のミイラ」がどのようにして作られていたと考えられているかも、教えてくれた。
手順としては、まず開腹して内臓を除去した後、塩を使って40日間にわたり脱水。それを酢で洗浄、乾燥させ、ホホバ油や没薬といった香油・軟膏を塗布する。ただ、「大型魚は内臓除去(開腹)されたが、小型魚は未処理のまま乾燥されていた例もある」。
さらに、腹腔内にクエン酸や重曹などの吸湿・防腐用の混合物を充填させてからリネン包帯で巻き、最後に蜜蝋(ビーズワックス)で表面をコーティングして完成だ。
そう聞くと、干物とはかなり違うものであることが分かる。ちなみに古代エジプト美術館に展示されている「魚のミイラ」は、包帯を取ってある状態とのこと。
魚のミイラ、食べられる? 館長さんに聞いてみたところで、古代エジプト美術館の公式Xアカウント(@Eva19kyHHT9uDyj)は23年6月25日、こんな呟きを投稿していた。
「当館ファウンダーの菊川は、いわきでメヒカリいただいたようです! 美味!古代エジプトのお魚のミイラに似ているとか似ていないとか」
美術館側としても「魚のミイラ」が干物っぽいという認識はあるようだ。
ただ、食べることができるかどうかについて、菊川さんはこう断言した。
「もちろん、食べられません」
そりゃそうだ。
読者の皆さん、くれぐれも「魚のミイラ」で出汁を取ろう、などとは考えないように。
ミイラ喰いはミイラに、なっちゃうかもしれないぞ。