《2027年卒》伊藤忠商事が7年連続首位、就活人気は商社・金融が堅調、“安定×成長”と“インターン重視”がトレンドに[就職ブランド調査:2027年卒対象・前半] (2/5ページ)
資産運用ビジネスの拡大や金融サービスの高度化に伴い、専門性の高い業務に携われる点や研修制度の充実、安定した経営基盤などが評価されている。加えて、働き方改革やリモートワーク制度の整備を進めている企業も多く、長期的なキャリア形成の観点からも学生の支持を得ている。
また、IT・テクノロジー領域ではSky(13位)や日立ソリューションズ(20位)などのSIerが上位に入り、DXの進展を背景にIT企業への関心も引き続き高い。加えて、富士フイルムグループ(17位)など、医療・ヘルスケア領域を含めた事業転換を進めるメーカーにも注目が集まっている。
航空業界では、全日本空輸(ANA)が2位、日本航空(JAL)が19位にランクインし、引き続き学生から高い支持を集めた。航空需要の回復が進み、訪日観光客の増加や国際線の拡大などを背景に、業界全体の事業環境が安定してきたことが人気の回復と定着につながっている。客室乗務員やパイロットといった職種への憧れはもちろんのこと、近年は社会インフラとして人やモノの移動を支える使命感に加え、航空事業で培った顧客基盤を活かし、金融や物販、デジタルサービスなどの「非航空事業」を拡大している点にも注目が集まっている。環境負荷低減(SAFの導入)など地球規模の課題に向き合う取り組みも含め、「社会的意義」と「個人の成長」の双方を実感できるフィールドとして、航空業界の存在感はさらに高まりつつある。
■インターンシップに注力し、学生接点を最大化している業界・企業がより支持を集める結果に
近年の就職活動ではインターンシップの重要性がさらに高まっており、各企業は早期から学生との接点づくりを強化している。2027年卒では、5日間以上の実務型インターンシップで得た学生情報を選考に活用できるルールが定着しつつあり、「就業体験」と「採用」を両立させている業界・企業が、本ランキングでも支持を集めている。特に総合商社、金融、航空、ITなどの人気企業では、社員と一緒に課題に取り組む「ワークショップ型」や「現場体験型」のプログラムを、夏・秋から積極的に開催している。学生は単なる「企業の名前」だけでなく、実際の業務や社員の雰囲気を肌で感じることで、より深い企業理解を得ている。