2024年紅麹事案 研究解説「「我々紅麹業界に何が起こったか」シリーズ——誤解を解くのに2年かかった戦い、そして原田さん——~ 2012年・倉敷ソーセージ」 (2/4ページ)

バリュープレス



 販売にあたり弊社は事前に、グンゼ・備中保健所・消費者庁に食品表示の適法性を確認していた。回答はいずれも「問題なし」であった。

 ところが岡山県食品産業協議会の場で、〇〇大学の教授が「紅麹は食品添加物であるから、倉敷ソーセージが『無添加』と表示するのはおかしい」と発言した。

 根拠は、食品表示基準Q&Aおよび既存添加物名簿において食品添加物ベニコウジ色素の簡略名として「紅麹」が認められているというルールの読み違いであった。食品添加物の「紅麹(色素)」と、食品原料としての「紅麹(発酵食品素材)」は全く別物であるにもかかわらず、同じ文字であるために混同された典型的な誤解である。

3 2年間の対立構造

 対立の構図は明確だった。

 薫製倶楽部・グンゼ・備中保健所・消費者庁は「食品用紅麹の使用であり、表示は適法」と判断していた。

 〇〇大学の教授と後に名古屋市保健所は「紅麹は食品添加物であり表示違反」と主張した。

 グンゼ・備中保健所・消費者庁という複数の機関が「問題なし」と判断していたにもかかわらず、この教授は2年間言い続けた。

 事態が動いたのは、名古屋市保健所が弊社の取引先「〇〇」スーパーに対し「倉敷ソーセージほそびきの表示がおかしいので修正するように」と指導したことだった。

4 解決——備中保健所・原田さんの介入

 このとき動いてくれたのが、備中保健所の原田さんだった。

 原田さんが名古屋市保健所に直接連絡を取り、食品用紅麹と紅麹色素(食品添加物)の区別、および表示の適法性について経緯と法的根拠を丁寧に説明した。

 その結果、名古屋市保健所の職員が〇〇スーパーと弊社に謝罪した。

 食品産業協議会にその事実を連絡すると、教授は顧問を辞任した。

 弊社と〇〇スーパーの取引は現在も続いている。

5 そして2024年——原田さんとの2度目の縁

 ここに一つの縁がある。

 2024年の紅麹事件において、岡山県が弊社の倉敷ソーセージについて「食品衛生法違反ではない」と判断した。
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