2024年紅麹事案 研究解説「「我々紅麹業界に何が起こったか」シリーズ——誤解を解くのに2年かかった戦い、そして原田さん——~ 2012年・倉敷ソーセージ」 (3/4ページ)

バリュープレス

その担当者もまた、原田さんだった。

 原田さんには2度助けていただいたことになる。

 2012年の判断も、2024年の判断も、原田さんは一貫して「食品用紅麹と紅麹色素は別物である」という正確な知識に基づいて動いてくれた。これは偶然ではなく、食品行政の現場における専門知識の蓄積の賜物である。

6 今回の誤解を解くのにどのくらいかかるか

 2012年の戦いは2年かかった。相手は一人の教授と一つの保健所だった。

 今回の相手は——厚生労働省・消費者庁・国立医薬品食品衛生研究所・全国のマスコミ・そして「プベルル酸が原因」という根拠なき断定を2年間信じ続けた社会全体である。

 しかし証拠の強さは、2012年とは比較にならない。

 被告発人自身の署名入り文書(大大保8639号)が、収去ゼロを認めている。PA標準品の受領日が公表翌日であるという時系列が、行政文書上で確定している。

 紅麹が誤解されてきた歴史は長い。しかし今回ばかりは、誤解を解く証拠がすでに手の中にある。

【本シリーズについて】本シリーズ「我々紅麹業界に何が起こったか」は、2024年紅麹事件によって不当な被害を受けた食品製造業者の立場から、紅麹食文化の名誉回復を目的として発信するものです。

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