2024年紅麹事案 研究解説「我々紅麹業界に何が起こったか」自主回収という名の「強制」——2024年3月22日〜25日、弊社に何が起きたか—— (3/4ページ)
4 3月24日(日)午前——判断を維持しようとしていた
24日の朝、改めて社内で協議し、「自主回収はしない」という前日の判断を確認した。
問題は取引先への説明だった。「なぜ回収しないのか」という問い合わせに対して、どう説明するか——そこを考えていた。
5 3月24日(日)午後——引き金が引かれた
午後、ニュースが飛び込んできた。
紀文食品と宝酒造——誰もが知る大手食品メーカー2社が、相次いで自主回収を発表したのだ。
これで状況が変わった。大手2社が動いたことで、取引先への「なぜ回収しないのか」という問いに、もはや説明できる立場ではなくなった。
弊社は自主回収の方針に転じることを決断した。科学的根拠によってではなく、社会的圧力によって。それが実態だった。
6 3月25日(月)——法律に従い、粛々と
翌25日、弊社は法律のとおりに動いた。
朝一番で地元の備中保健所に連絡し、「自主回収を行う予定。取引先全社に連絡を済ませた後、公表する」と報告した。取引銀行にも状況を説明した。
そして、紅麹原料の新たな供給先として、マキ屋フーズに問い合わせた。「供給できる」——その返事を得た。
このマキ屋フーズとの出会いが、後に弊社が唯一と言ってもいい再発売を実現できた一因となる。最悪の3日間の中に、一つだけ光があった。
そして翌26日以降、弊社に何が降りかかるかは、まだ誰も知らなかった。