2024年紅麹事案 研究解説「我々紅麹業界に何が起こったか」100社への電話、そして一変した夜——2024年3月25日〜28日、企業名公表まで—— (2/3ページ)

バリュープレス


2 3月26日(火)朝——「自主回収をやめますか」
 3月26日の朝、備中保健所に電話をかけると、担当者からこう言われた。
「自主回収をやめますか?」
 当時、弊社はニュースをほとんどチェックできていなかった。連絡作業に追われ、世の中で何が起きているかを把握する余裕がなかった。なぜ保健所がそのようなことを言うのか、その時点では意味が分からなかった。
 しかし「やめる」という選択肢はなかった。すでに30社ほどに「回収します」と電話をしていた。引き返せる段階ではなかった。
3 3月27日(水)——公表、そして電話が鳴り続けた
 3月27日午後、ほぼ全取引先への連絡が完了した。弊社は自主回収を公表した。
 地元岡山のNHKと瀬戸内海放送が取材に来てくれた。両局とも、弊社の主張——「弊社商品に問題はないが、社会的要請から自主回収を行っている」——をそのまま正確に報道してくれた。地元メディアの誠実さに、救われた思いがした。
 お客様相談センターへの電話対応は、100%私自身が行った。すぐに出られなかった場合も、必ず折り返した。最初のころに多かったのは、小林製薬への怒りと、弊社への「頑張ってください」という声だった。
 小林製薬の担当者とも連絡を取り合っていた。先方の言葉が印象に残っている——「この騒ぎが終わったら、またよろしくお願いします」。
4 3月28日(木)夜——一変した
 翌28日、何が起こるかは、まだ誰も知らなかった。
 しかしその夜、厚生労働省が弊社の名前を含む52社+173社、計225社の企業名を公表した。
 お客様からの電話の内容が、一変した。取引先からの問い合わせも、一変した。
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