2024年紅麹事案 研究解説「我紅麹業界に何が起こったか」企業名公表がもたらした取引破壊と風評の連鎖——2年後も消えない「紅麹」の烙印—— (3/4ページ)
6 なぜ戦うのか——10年では回復しない
今のままでは、10年経っても信用は回復しない。
風評被害の原因は明確だ。法的根拠を欠いた企業名公表を行った厚労省、科学的に不完全なプベルル酸同定に基づいて行政判断を行ったNIHS、それを追認した消費者庁、そして初動において不適切な対応を行った大阪市保健所——これらの機関が起点となって、弊社の信用は破壊された。
弊社が回収を行った事実と、弊社が冤罪である事実は、切り離して考えなければならない。自主回収は行政指導への対応であり、弊社が「危険な企業」であることを意味しない。
だからこそ、弊社は大阪市保健所・厚労省・NIHS・消費者庁に対して、民事・刑事双方の法的手段をもって戦うと決めた。
これは弊社一社の問題ではない。「収去なき断定」によって風評被害を受けた225社、および日本の紅麹産業全体の問題である。