織田信長の本当の強さは軍事だけじゃない!戦国時代、全国規模の枡統一と精密検地で不公平を正した改革力 (3/4ページ)
これは信長以前の大名には見られない精度でした。こうして彼は隠田をあぶり出し、年貢の基準を公平にし、領内の税体系を安定させたのです。
信長の税制改革の目的信長のこうした政策には一貫した指針がありました。それは「税を逃れている者、勝手に税を取っている者を排除し、領民の負担を軽くする」というものです。こうした基準に基づいて、上記のような政策が実施されたのでした。
さらに信長は、領民に対して「年貢以外の重い税を課してはならない」という方針を示し、中間搾取を徹底的に排除します。
実際、信長領の年貢率は収穫の三割程度とされ、戦国期としては破格の低さだったといいます。
江戸時代の年貢が四〜五割であったことを考えると、信長の設定した税率は非常に軽いものでした。
農民が潤えば人口が増え、領内が発展し、結果として税収も安定します。信長が急速に版図を広げられたのは、軍事力だけでなく、こうした領民の支持を得る税制改革があったからです。
信長こそが戦国時代における税制の近代化の先駆者だったのは間違いないでしょう。こうした点からも、織田信長という人物の偉大さが分かりますね。