知識は独占させない!幕末、福沢諭吉が幕府の洋書税に激怒した理由…その後の転機とは (3/4ページ)
欧米の書物はできるだけ多くの日本人が読むべき。彼のその理念から見れば、洋書税は真っ向から反する政策です。
彼は、幕府の財政難は理解しつつも、知の流通を妨げることには強い危機感を抱いたと考えられます。
役職を解かれた諭吉は、幕府にも新政府にも属さず、英語塾の運営に専念するようになります。
このどこにも属さない自由な立場が、のちに慶應義塾へとつながる教育活動を可能にしました。
もし諭吉が幕臣のまま維新を迎えていれば、政治的制約の中でその才能を十分に発揮できなかったかもしれません。
幕府の苦しい財政が生んだ奇妙な新税は、結果として諭吉を幕府から遠ざけ、彼の思想と教育活動を自由にするきっかけとなったのです。