「関の山」は山じゃなかった!「高嶺の花」「玉の輿」も意外すぎる言葉の由来

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「関の山」は山じゃなかった!「高嶺の花」「玉の輿」も意外すぎる言葉の由来

普段なにげなく使っている言葉ほど、由来を知ると驚かされるものです。

たとえば「関の山」。

今では「せいぜいその程度」という意味で使われますが、実はもともと、かなり立派なものを指す言葉だったといわれています。

しかも「関」は山の名前ではなく、三重県の宿場町「関宿」のこと。「山」も自然の山ではなく、祭りに登場する山車のことでした。

今回は、「関の山」「高嶺の花」「玉の輿」など、身近な言葉の意外な由来を紹介します。

関の山の「関」ってなに?

「あのチームはせいぜい準決勝くらいが関の山だ」「僕のテストの点数は60点が関の山だ」なんて、ちょっと否定的な言葉と捉えている人も多いですが、本来は最上級の誉め言葉だと知っていましたか?

しかも「自然の山」の名前ではなく、三重県「関宿」の夏祭りに出てくる「山(やま)」(山車〈だし〉のこと)が語源なんです。

三重県亀山市にある「関宿」は、江戸時代に東海道の宿場町として非常に栄えた場所。忍者の里として有名な伊賀・甲賀に隣接した地で要所となっていました。

ここで毎年行われる八坂神社祭礼祇園会に出る山車が非常に豪華で、金箔や彫刻が施されてそれ以上の贅沢はできない、と言われたことから、「そこが頂点である」という意味で「関の山」という言葉が生まれたとされます。

また、関宿の古い町並みは道幅が狭く、巨大な山車が通ると家々の軒先をかすめるほどだったため、「限度いっぱい」という意味になったという一説もあります。

いずれにしても江戸時代には「これ以上ないほど素晴らしい」という誉め称える意味でしたが、現代では「頑張ってもせいぜいその程度」という、自嘲気味に使われることが多くなってしまいました。勿体ないですね。

立派な山車(イメージ、フォトAC)

高嶺の花はどんな花?

「高嶺の花」の由来となった花は、シャクナゲ(石楠花)です。

険しい高山地帯に自生し、容易に近づいて採ることができないほど美しい花であることから、手の届かない憧れの存在や対象を指す言葉として使われるようになりました。

シャクナゲは今でこそ身近な花ですが、本来は標高の高めの山に自生した高山植物でした。筆者も標高2000m程の山で、5月ごろにシャクナゲをよく見かけます。昔の人はめったな理由では登山しないため、道の切り開かれていない場所に咲く可憐な花をあこがれの存在と重ねたのでしょうね。

ちなみにシャクナゲの原種はアジアからヨーロッパに渡ったそうです。イギリスのロスチャイルド家のライオネル・ドゥ・ロスチャイルドという方は品種改良に生涯をささげ、その成果であるイギリスの「エクスベリーガーデン」は世界一のシャクナゲ庭園として知られています。

開花期は4月下旬~5月中旬、シャクナゲの鉢植えは母の日ギフトしても人気。花言葉は「威厳」や「荘厳」です。贈り物にもぴったりですね。

シャクナゲ(フォトACより)

玉の輿の「玉」って誰?

ズバリ、「玉の輿(たまのこし)」の語源は、徳川三代将軍家光の側室、桂昌院のこと!

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桂昌院は、元々はお玉という名前の八百屋の娘でした。将軍の側室へと出世した「お玉」が、立派な「輿」に乗って大奥へ入ったことから、このシンデレラストーリーが「玉の輿に乗る」という言葉になり、定着したとされています。

桂昌院像(部分) Wikipediaより

八百屋で働いていたところを見初められたわけではなく、奥女中として大奥に入って家光の寵愛を受けるようになったので、実際に輿に乗って大奥に入ったわけではないのですが、この言葉からはお玉が成り上がった様子が手に取るようですね。

のちに側室として綱吉を出産、将軍の生母にもなりました。人生とはわからないものですね。

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