江戸時代の人は“遊び上手”だった?浮世絵・お伊勢参り・歌舞伎に見る、娯楽を濃く楽しむ知恵 (3/3ページ)
この頃の人たちが大事にしていた“粋(いき)”って、ただ「派手」という感覚だけではないんですよね。高級品を見せびらかすというより、「分かる人には分かる」みたいな感覚がある。
その一方で、現代はどうしても数字が強い時代です。再生数、フォロワー数、ランキングなど、気づけば、楽しむ前に数字の大きさを見てしまうこともある。
でも江戸の人たちは、数字よりも本質的なこと「自分がちゃんと好きかどうか、面白いと思えるかどうか」をもっと大事にしていたようです。
※関連記事:
これが江戸時代の「推し活」だ!愛する推しに金・時間・情熱を注ぐのはいつの時代も同じ “足りない”からこそ、濃く楽しめたのかもしれないもちろん、現代の生活は圧倒的に便利です。ただ、限られた娯楽をちゃんと味わう感覚は、昔のほうが強かったのかもしれない。一方で現代は、面白いものが多すぎて、逆に一つひとつを深く楽しむ前に次へ進んでしまうことがあります。
江戸時代の人たちは、少ない選択肢のなかで、季節や旅や芝居をちゃんと待って、ちゃんと盛り上がっていた。もしかすると、「娯楽が少なかった」のではなく、少ない娯楽の中で、楽しみ方が濃度が濃かったのかもしれません。
参考文献:田岡夫典訳『世界名作全集 第41 (1959 平凡社)
日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan
