田舎から出てきた私が、東京の朝の満員電車で「すみません!降ります!」 勇気を出して声をあげると (1/2ページ)
田舎から東京に出てきて、幼い息子と一緒に朝の電車に乗車。
車内は満員で、目的の駅で降りられる気がしない。でも、勇気を出して声をあげたら......。
2019年の春、Sさんが体験したできごと。
<Sさんからのおたより>
平成最後の春、大学生だった長男の卒業式に参加するため、私は小学生の次男を連れて上京し、電車で九段下駅へ向かっていました。
私たちは朝の混雑に戸惑いつつ、「やっぱり東京はすごいね」などと会話をしていました。
そして、降車駅が近づくと私は冷や汗をかき始めることに......。
勇気を出して声をあげたなんと、開く扉は反対側だとアナウンスが流れたのです。
満員電車の中、短い停車時間で果たして降りることができるのか。普段電車に慣れていない田舎暮らしの私は、考えるほどに胃が痛くなってきました。
(......でも、降りなくちゃ)
いよいよ、電車は九段下駅に入っていきます。次男の手を握りしめ、勇気を出して声をあげました。
「すみません!降ります!」
すると、信じられないことに、満員のはずの車内に、私たちと降り口を結ぶ道が開けたのです。
人をかき分けながら急いで降りないと! と覚悟を決めていた私にとって、目を疑う出来事でした。
おかげで私たちは電車から普通に降りることができたのです。
「東京の人はやさしいんだね!」ホームで次男に「すごい!みんなが道を作ってくれてたね!」と言うと、「お母さん!東京の人はやさしいんだね!うれしいね!」とニコニコしていたのを今でも覚えています。
そんな次男も今では大学生になり、上京しました。あの時の方々と同じように優しい行動ができているといいな、と遠くから願っております。
当時、車内に居合わせた皆さま、その節は、大変助かりました。ありがとうございました。
あなたの「やさしい思い出」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。