夜の池袋で女子高生が声をかけたのはホームレスのおじさんたち。彼らは強面で近づいてくると(東京都・50代女性) (1/2ページ)
東京都在住の50代女性(投稿時)・Sさんが思い出すのは、10代の頃のある夜のこと。
その日、彼女は友人と一緒に、池袋の街で夜を明かす予定だった。
しかし、途中で雨が降ってきて......。
<Sさんからのおたより>
40年近く前の秋のことです。
高校生だった私は、ある英国人ミュージシャンのコンサートチケットを取るため、親に内緒で友達と一緒に、池袋のチケット売り場に徹夜で並んでいました。
現代と違って人気コンサートチケットは売り場に長時間並ぶか電話での争奪戦で取るしかなかった時代です。確実なのは並ぶ方だったので、並ぶことにしたのです。
路上で生活するおじさんたちに声をかけたら...その年は秋になっても暑くて、その日も私達は薄着で夕方から並び始めたのですが、夜になって急に気温が下がり、冷たい雨が降ってきました。
もう寒くて寒くて......。傘もなく、雨宿りの場所もわからず、列には交代で並んで、並ぶ番じゃない子は何か暖を取る方法はないかと街なかを右往左往。
日付が変わるころには服もすっかり濡れて、寒さは極限でした。
そんな状態で路上でダンボールの家で暮らしているホームレスのおじさんたちが羨ましくなり、思わず声をかけました。
「そういうダンボールはどこでもらえるのですか?」
すると数人のおじさんがこわもてで近寄ってきて、私は「声かけちゃいけなかったかな?」と後悔しかけていたら、中のひとりの方に
「こんな時間に若い娘がこんなところで何をやってるんだ、あなた達の来るようなところではない」
と静かに叱られました。
「いい気になりすぎていました」そこで事情を話したら、その方は呆れながら「仕方ない」と言って、少し待っているように言われました。
やがて何人かですごくきれいな大きいダンボールをたくさん持ってきてくださいました。