「2歳の子供を乗せた電動自転車が、スロープであわや急降下。私は必死に支えたけれど誰も助けてくれず...」(東京都・40代女性) (1/2ページ)
困っている私のそばを、何人もの大人たちが通り過ぎて行った。
助けてくれたのはたった一人。若い男の子だけ。
東京都在住の40代女性・Nさんからのおたより。
<Nさんからのおたより>
今から10年前くらいの出来事ですが、今でも鮮明に覚えています。
まだ小さい子供たちを、自転車の前と後ろに乗せて出掛けていた時のことです。
いつも停めている駐輪場がいっぱいで、少し離れた駅前の駐輪場に行きました。
戻ることも進むこともできずそこは二階建ての駐輪場で、上の階も下の階もスロープを使用しないと行けないつくりになっていました。
電動自転車が重くて上に上がるのは無理だろうと思って下の階を使用することにしました。
5歳の上の子は自転車から下ろし、2歳の下の子は前の座席に座らせたままスロープを下りようとした時、自転車の重さと予想以上の傾斜で急降下しそうに!
慌てて引き返そうとしましたが、元にも戻れず下にも進めず、必死に自転車を支えることしかできませんでした。
するとその時、高校生か大学生くらいの男の子が自分の自転車を投げ出して走ってきてくれたのです。
私は声が出せないくらいかなり力を入れて自転車を押さえていたので、大変助かりました。
通り過ぎていく人はいたけれど何人も通り過ぎていく大人の姿を見ましたが、誰も助けてくれず力も限界で、もうダメかと思ったところだったので、本当に涙が出るほど嬉しかったです。
その男の子は、1人で待っていた子供に「偉かったね」と声をかけると、直ぐにいなくなってしまいました。
本当に助けられたので、お礼をきちんとお伝えしたかったのにできなかったのが申し訳なくて......。
子供たちにはあの時の男の子のような子に成長してもらいたいと今でもよく話しています。
あなたの「やさしい思い出」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。