「やっとの思いでキャンプ場にたどり着いた夜。テントを張り終えると、隣の東北訛のライダーたちが」(北海道・50代男性) (1/2ページ)
「そのスープの味を一生忘れることはないでしょう」――。
北海道在住の50代男性(投稿時)・nob1200さんは若いころ、北海道内をあてもなく旅していた。
その度の中で、ある出会いがあったという。
<nob1200さんからのおたより>
20代の頃、バイクで北海道をウロウロしていました。
特にどこかへ向かうということもない、あての無い旅だったので、その日の寝床は夕方になってやっと探し始める、というのが日常でした。
できるだけお金をかけずに旅してましたんで、無料のキャンプ場とか公園、ライダーハウスという簡易宿泊所、なければ有料のキャンプ場、という優先順位で探していました。
「やあやあ、寒がったろう」あるとき、なかなか良い寝床が見つからず、薄暗くなり始めてもまだみつからない。になると看板も見えなくなり余計に焦り始めます。
今のようにスマホで検索なんて無い時代ですから、懐中電灯で地図を照らしながら峠を2つ越え、21時を過ぎてようやくキャンプ場に辿り着きました。
8月でも道東の内陸部では夜になるとかなり冷え込みます。
テントを張り終えて、両隣に軽く挨拶をしていると、「やあやあ、寒がったろう。まずは温げえもんでも飲みなよー」と東北訛りのライダーたちが熱々のコーンスープを一杯差し出してくれました。
そのスープの味を一生忘れることはないでしょう。
その時はかわりにあげる食料もなにもなく、彼らには何も御恩返しができませんでしたが、その代わりに自分の周りで困ってる人がいれば、他人であろうか関係なく損得抜きで助けようと心に誓い、これまで生きてきました。
ありがとう仙台のライダーさん!!
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名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」、あるいは「どんなもんだい!」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。