地域産品は「物語」で価格競争を抜け出せるか、500件超の商談から見えた地方ECの課題 (3/3ページ)

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地域商材流通の行方

今後の展開として、同社はEC単独の販路構築を目指すのではなく、多様なチャネルを連携させた循環の仕組みづくりを進めているという。具体的には、リアルな場での紹介やイベントを通じて体験と推薦を生み出し、イベントの様子や参加者の反応をSNSで発信し、ECでの購入や継続的な交流につなげる構想だ。

池田氏は、リアルの場を単なる物販ではなく「コンテンツ創出の場」と位置づけ、B2B取引や独自イベントを含めた重層的な流通を目指していると語る。また、生活者に向けては、地域の商品を単なる「応援」や「同情」で消費するのではなく、背景を理解し、納得したうえで人に勧められるような買い物にしてほしいと呼びかける。

消費者による商品選択の基準は多様化している。一過性の応援消費を脱却し、背景の理解を伴う購買行動が定着していくか。今後の消費行動の変容次第で、こうした体験型流通の輪郭がさらに見えてくることになりそうだ。

【取材協力】
株式会社スコープ
アクティベーション開発事業部 
目利き市場DPT  目利き人 
池田 健一
https://www.scope-inc.co.jp/

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